リーダーシップ
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復活ノート
「リーダーシップ」
この前まで、率先して牛肉を偽装したり、賞味期限を改ざんしたりした強い(!)リーダーが非難されていましたが、最近は、たよりないリーダーが注目されています。
今の総理大臣も、その一人ですが、国会議員を束ねるのは、特別な能力がいるのでしょう。田中真紀子は、「外務省は伏魔殿」といいましたが、国会は、それ以上の夜叉が飛び交っている場所のようです。
ムーズでも書いていますが、国家議員になれば、権力を得ることが、目的か手段かわからなくなるのかもしれません。
だから、今の総理大臣には、自分の党からも、選挙の責任を取れという声があるようですが、その直接の原因は大臣の選び方にあったように思えます。「挙党一致」という便利な言葉が、どこからも出てきませんから。
他人事ながら、今度、先輩や同僚を怒らすと、これからの長い政治生命にスポットライトが当たることはないでしょう。
また、相撲協会の理事長も、朝青龍問題で、リーダーシップを発揮できないでいます。
理事長は、以前ホステスに暴力を振るったとか振るわないとか週刊誌に書かれていますし、朝青龍の高砂親方は、「わしは怒るのが嫌い」と言っているようですから、事態を打開するのには、ちょっと荷が重過ぎるようです。
私たち経営者にも、組織のトラブルはつきものです。
「内部告発」でも書きましたが、AとBのどちらかを選ぶときに、細心の注意をしなければなりません。選び方をまちがうと、組織の命取りになることもあります。
また、経営者と社員、あるいは、社員と社員との間に溝を作ろうとする者も出てきます(
私も、それにやられました)。
リーダーは、「自分の組織は、どうあるべきか」をいつも考えていなければならないものです。もちろん、誰でも、「人を生かす組織」を作っていく夢を持っています。
そして、トラブルが起きたときは、それを忘れずに、英断を下すのがリーダーです。
総理大臣などは、世論を背景にしていますので、私たちの参考になりません。
財団法人相撲協会の理事長も、元々名誉職のようですから、リーダーシップは必要ありませんでした(戦後、国会で追及さてて、自殺を図った理事長がいましたが)。
二つの例から学ぶのは、政治のことはおいとくとして、国会議員(社員)の考えを無視したり、問題(個人のわがままなど)をほっておくと、取り返しのつかないことになるということでしょう。