もしものときビジネス

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復活ノート

「もしものときビジネス」
未曾有の経済不況、新型インフルエンザと、次から次へと厄介な問題が起きるものです。
「世界は一つ」になるほど、その負の部分も、未曾有の早さ、未曾有の広さで広がります。投資家や旅行代理店など、一喜一憂している人も多いことでしょう。
しかし、「何が起きても、やらなければならないときが来た」と思っている人がいます。
それは、昔ながらのお百姓です(先日の「世界ふしぎ発見!」で、インカのマチュピチュが崩壊したのは、スペイン軍との戦争の途中で、徴兵された兵隊が、トウモロコシを植えるために家に帰ったことが原因だといっていました。もちろん、王の許可があったのですが、農耕民族は、戦争よりも農作業、国家より家族のようです)。
5月2日か3日の「八十八夜」は、田植えの準備をせよという日になります。その10日ほど前から、背中が「まな板」のように曲がった、90を越したと思われるおじいさんが、たんぼの畦(あぜ)を、鍬で直しているのを見ました(畦が水漏れするとたいへんなことになります)。
そのおじいさんは、私が今活動をしているベッドタウンの郊外に住んでいますが、田植え、その後の消毒、草取り、稲刈り、その間の畑の世話などをしています。冬場以外はほとんど外に出ています。
6年前にここに来ましたが、背の曲がり具合は、そう変っていませんが、体力は落ちたのか一輪車を使うのは辛そうで、10メートルぐらい進むと、しばらく休みます。
お百姓さんですから、年金はそう多くないでしょうが、たんぼや畑を作るのが生きがいなのでしょう。そういう生活を何十年とやってきたのでしょう。
そのおじいさんを見ていると(話をしたこともありませんが)、季節のめぐりと共に生きるほどすばらしいことはないように思えます。きっと晩酌もうまいことでしょう。
ただ、惜しむらくは、その背中です。予防できなかったのでしょうか(骨の質もかなり遺伝的要素がありますが)。
そこで、「もしものときビジネス」を提案します。
日本は世界一の長寿国といわれていますが、おとしよりと接する機会が多い私から見ても、
元気な90才代の人はほとんどいません。いや、90才まで生きることは至難の技です。
つまり、80代でほとんどの人が病気になります。そうなれば、家族など、まわりの人もあわてますが、本人が一番動転します。
病気を防ぐにどうするか、入院をすればどうなるか、どれぐらいのお金がかかるかなどの相談を受けるビジネスです。
しかし、入り口が一番むずかしいところです。誰だって、「将来の現実」を見たくありませんから。
それより、どこかの「ポックリ寺」の賽銭箱にたっぷりお金を入れたほうがいいと思うでしょう。
「もしものときの備えをしたら、毎日元気に暮らせます」をキーワードにして、そこを乗りこえてください。
雑誌でも出したら、病院、保険会社、葬儀会社など多くの企業がスポンサーになってくれます。