民間称号
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復活ノート
「民間称号」
毎朝8時ごろ、あるゴルフ場のバスと出会います。
私が活動している地域は、「ゴルフ銀座」といわれるほど数多くのゴルフ場がありますので(ゴルフ場とゴルフ場の間にベッドタウンがあるといっても過言ではありません)、ゴルフ場のバスと出会っても不思議ではないのですが、毎朝出会うバスには、10人近くの若い女性が、同じジャージを着て乗っています。
寝ている人、化粧を入念にしている人もいます(どうやら、すわる席は決まっているようです)。
そのゴルフ場の寮が近くにありますので、そこからゴルフ場に向かうのです。
全員、ゴルフ場の仕事をこなしながら、プロを目指しているのでしょう。
男子は、石川遼一人が注目されているようですが、女子は、宮里藍からはじまって、横峯さくら、上田桃子、諸見里しのぶ、古閑美保と続々と出てきますが、なぜこんなに差があるのでしょうか。
ともかく、バスの女性たちも、同じ年代の一流プロを身近に見て、いつかは自分もと思っていることでしょう。
不景気でも、ゴルフのトーナメントの数は、男子は一つぐらいしか減っていないようですし、女子は増えているとか聞いたことがありますから、がんばってほしいものです。
また、スポーツも、顔にも自信がないけど、人を笑わすのは天下一品と思う者は、ヨシモトに入り、毎日、「なんでやねん」と精進していることでしょう。
ともに、実力さえあれば、就職難は関係ありません(もしだめでも、レッスンプロやショーパブの仕事はあるでしょう)。
しかし、高卒も大卒も、氷河期といわれる就職難の真っ只中にいます。
円高が収まらなければ、さらにひどいことになります。
また、企業も、外国に工場を作っても、売れなくては仕方がありません。
最近では、中国やインドなどでの販売網を強化する企業も増えていると報道されています。国内の需要を増やして、景気を上向きにするという話はどうなったのでしょうか。
この時代でビジネスをするのなら、「民間称号」はどうかと考えています。
「民間称号」といえば、犯罪のイメージがあります(数年後に、国家資格になるから、今の内に、何十万円出せば、すぐに資格が取れるというやつです)。
それは論外としても、仕事や人生で役に立つ勉強に与えることを目的とする称号です。
最初はどこからも補助はないですし、信用もありません。
しかし、今ほど、それが求められる時代はないように思えます。不安定な時代ほど、人は、特に若い人は、「形のあるもの」を求めているからです。
ただし、何十年後に社会的な信用がついても、国からの甘い言葉には気をつけてください。「漢検」のように、天下りの受けいれを断ったばっかりに、目をつけられますから。