結果学

   { }

復活ノート

「結果学」
この20年ほど出版不況と言われています。確かに電車の中で本を読んでいる人は少なくなりました。さらにケータイでしゃべる人もいなくなり、ただ黙々とスマホをさわっているだけです。
昭和40年半ば、私の「就活時代」ですが、商社と同様、出版社に就職できる学生はエリート中のエリートでした(ボーナスは、ベストセラーでもあれば、100万円はあったと聞いています。給与は10万円ぐらいのときです)。
時代は変わり、倒産する出版社が出てくるようになりました。今後も、電子書籍など、逆風は止みそうにありません(図書館ブームが起きているようですが、それと販売は結びついていないようです)。
しかし、たまに病気(美容)、料理などの本がベストセラーになることがあります。
最近は、近藤誠という医者の本が話題になっています。「医者に殺されない47の心得」という本です。副題は、「医療と薬を遠ざけて、元気に、長生きする方法」というのですから、穏やかではありません。
5種類の血圧の薬、6種類の目薬を手放せない私としては、冷やかしで読んでやろうと思っています(ただし、新刊ではなくて、アマゾンで中古本が半額程度になってからですが)。
ただ、「ガンはほっておけ。治療するほど命を縮める」という内容には批判も多いようですが、新聞の投書欄には的確な意見が載っていました。
「この本の趣旨は、良性のガンはそのまま治ることがあるが、悪性のガンは転移してしまう。そうなると治療ができない。だから、どちらのガンもほっておくべきであるということであるが、実際ガンになれば、そうできるかどうか、専門家はもっと研究してほしい」
なるほど、有名人(特に芸能人)でも、早期にガンの手術を受けて死亡する人がいますが、素人目でもあれでよかったのかなと思うことがあります。
結局、主治医を信頼して、運命を共にするか(相手は生きのこりますが)、セカンドオピニオンを聞いて、自分で判断するかのどちらかです。
また、中国との軋轢(あつれき)が心配ですが、尖閣列島近辺で偶発的なことがあれば、「戦争」になるのではないかと言われています(アメリカは、日本とは安保条約があり、中国には、国債を一番多く買ってもらっているという事情がありますから、「戦争」はしてほしくないでしょう)。
しかし、偶発的なことは、手術を受けるかどうかとちがって、その時の状況で、ボタンを押すことがありますから、司令官は冷静な性格の持ち主であることを祈るのみです。
これは、私たちの人生でもありますね。その時の勢いで決めたばっかりに、です。
昔聞いた話では、それを避けるために、大企業の経営者でも、有名な占い師にお伺いしたそうです(そのお礼が何百万円といるそうです)。
「失敗学」という考えがあります。過去どのような理由で、どのような失敗をしたかを学び、それを将来に生かすのですが、占いに渡すお金がない人は、「結果学」はどうでしょう。
この決断をすれば、どういう結果になるかを前もって知ろうとする考えです。
個人の人生やビジネスでも有益ですし、国あるいは公務員も、これをすれば、どういう結果になるかを常に考えておくのです。
特に軍人が、頭に血が上っても、「結果学ではどうなるか」と思うようになれば、無用な戦争を回避できるかもしおれません。
「結果学」を理論づけたら、個人の生活から社会まで大いに役に立つはずです。もちろん、ベストセラーまちがいなしです。