話し方教室

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復活ノート

「話し方教室」
先日、ケータイを持っている人の半分ほどが、ケータイを電話として使うことはないという調査結果が報道されていました。
つまり、ケータイが、メールや、メールを使ったサービスを利用する専用機になっているということです。
電話として使う人でも、一日、数回で、しかも短時間ということらしいですから、電話会社は、「家電」も低迷しているので、新しい収入源を探さなければなりません。
電車の中での、あの大声も過去のことになってしまったようです。そういえば、ときたま電車に乗っても、ほとんど見ません。乗客は、編み物をするかのように、せっせせっせとメールを作っています。
やはり、ケータイでの話は、無駄な話だったようです。しかし、メールのほうがそうかもしれません。急ぎの話は電話を使うでしょうから。
次にケータイを使ったビジネスを考えるのも、おもしろいでしょうが、今、私が提案したいのは、「話し方教室」です。
昔は、ビジネス街のあちこちにありましたが、最近はどうでしょうか。
私が若い頃は、そんな教室へ行くのは、営業の苦手な者か、「上がり症」や「吃音症」の人だろうと思っていましたが、事業をするようになって、社員や取引先と話をする機会が増えると、話し方がいかに大事かを実感するようになりました。
若いときは、プロポーズをするとき、会社の面接を受けたときには、話し方が評価されるのですから、話し方が一生を左右することもあります。
また、年を取ると、その逆も出てくるでしょう。娘が、男を連れてきて、「娘さんを立派に育てたご両親を尊敬します」と言うかもしれませんし、社員の面接をすれば、「御社の経営方針がすばらしいので応募しました」とか答えるかもしれませんが、本や履歴書に書いてあるとおりの「せりふ」の奥を知るためにも、「話し方」は大事です。
最近、「すぐ切れる若者」や「引きこもり」などが社会問題になっていますが、その原因の一つに、「話ができない」ことにあるのではないかと思います。つまり、自分のことを伝えられないので、すぐに暴力に走ったり、自分の存在を消すために、自分の部屋から出なくなるのです。
今こそ、「話し方教室」が求められています。
「青年の主張」のような講演形式やディベートもいいですが、まず身近なシチュエーションからはじめましょう。「コンパにいったとき」や「妹から、ボーイフレンドを紹介されたとき」に、どう話すか。
好きなキャラクターになって、自分の考えを出す練習もおもしろいでしょう。
生徒は、話し方の土台は、自分に向き合うことだとわかるでしょう。つまり、話し方は、生き方につながるのです。誰かこのビジネスに挑戦しませんか。