元気
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復活ノート
「元気」
ニクソン大統領は、そのギャング風の風貌(いつもケネディ大統領と比較されていた)とウォーターゲート事件で史上最悪の大統領と思われています。
私の若いころはベトナム戦争が続いていましたが、その終結の契機となったのは、ニクソンの側近だったキッシンジャーの根回しでベトナムを支援していた中国を訪問したことです。
アメリカも戦争に嫌気がさしていたのは事実ですが、とにかく大領領自ら動いたので早く終結できたのは間違いないところです。
今度のアメリカ大統領はどうでしょうか。選挙キャンペーン中の輩(やから)のような発言は影を潜めて穏やかになったという報道がありますが、それでも反感がおさまらなのは穏やかさを演じているだけだと思われているのでしょう(スピーチなどではずっと原稿を読んでいます)。
選挙演説ですから多少口がすべることもあるでしょうが、「中国人は最悪の盗人だ。メキシコ人はレイプ犯だ」とか「おれはスターだから、どんな女優も喜んで性器を触らせてくれる」とか、日本のバブル時代に地上げで儲けた不動産屋が新地のキャバレーでホステス相手に言うような内容だったので、女性や移民などの嫌悪感はそう簡単に消えることはないでしょう。
今後は、スタッフ、特にキッシンジャーのようなブレーンがいるかどうかが運命の分かれ道です。
しかし、何かは変わるでしょうね(どう変わるかはわかりませんが)。
世界は戦々恐々としているうちに、私たちは、まだ海のものとも山の者ともわからない男から何かを学びましょう。
敵を攻撃するに世間をあおるのが常套手段です(しかも、ぶれない)。ただ、世間が不満を持っていれば聞いてくれるでしょう。
あの男のように、私たちが「はったり」を言えば裁判が待っています。これでは経営できません。
そのためには、表現は慎重にしなければなりませんが、その何倍もの研究が欠かせません。いや、それが事業が成功するかどうかの分かれ道です。
「はったり」だけなら誰でも言えます。「あおり」だけなら簡単です。
復活するためには、確かにそれらも必要です(大手広告代理店の電通を使う余裕はないのですから)。
つまり、準備された「はったり」と「あおり」を復活のブート(起爆剤)に使うのです。元気のない社会はあなたの元気を待っています。
さあ、やりましょう!