ふなっしー

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復活ノート

「ふなっしー」
日本が、飛ぶ鳥落とす勢いのときは、「日本バッシング」と言わましたが、元気がなくなると、「日本パッシング」で、スルーされる存在になりました。
最近は、日本や日本人はすばらしいと自分で思いたくなったようで、世界のあちこちで日本人を探したり、外国人に日本をほめてもらうテレビ番組が増えてきました。
また、停滞を打破するためには地方の活力が必要だというので、地方にライトが当たるようになりました。
それで、地方の食文化が、「B級グルメ」として取りあげられるようになりました。
「B級」という自虐イメージは、「ランクづけ」なんか意味がないという「開きなおり」の裏返しとなって、世間の快哉を浴びているのかもしれ曰く、「日本で47番目に有名な県」(島根県)、「スタバはないが、砂場がある」(鳥取県)、
これにたまらず、広島県も、「おしい!広島県」を出しましたが、県内では相当反発があるようです。
自虐ブームに乗らずとも、「ふるさと納税」のためにか、どこの自治体も宣伝はしたいようで、「ゆるキャラ」が出てきました。
その中で、一線を画するのが、「ふなっしー」です。いや、「ゆるキャラ」ではなく、タレントのようです。
最初は無視していた船橋市も、人気が出てきて、「ゆるきキャラに」と申し込んだそうですが、「ふなっしー」は断ったそうです。
それはそうでしょう、市の制約があれば、自由に活動できませんから。
マスコミから、「1億円以上の収入があるようですが、税金が大変でしょう」とからかわれていましたが、「ぼくは、ミッキーマウスのようなファンタジーだから、そんなこと聞かないでなっし~」と答えていました(ネットには、本人や経営している店の写真が出ていますし、母親が「息子は生活力があります」と答えたりしていますが、「ふなっしー」は「ふなっしー」ということでしょう)。
それにしても、独立独歩は見上げた態度です。大体、商売は、「寄らば大樹の陰」で、国などのお墨付きをもらうのに必死です。
国も、つまり、役人も、天下りの椅子がほしいので、やれ協会だ、やれ法律だとなります。
私が、保育サービスの会社をしているときも、世間では、労働者の派遣をする会社が出てきました。
ただ、当時は職安法で、「民間派遣」は法律違反で、私もとばっちりを受けて、「当社は、派遣ではなく、すべての責任を取る請負です」と逃げるのに汗だくでした。
しかし、労働者の派遣は、経済界には都合がよいものですから(忙しいときには来てもらい、暇になればすぐにやめてもらえる)、すぐに派遣法ができました(今後、派遣法が改正されるようですが、いつでも派遣社員の首が切れる改悪だという専門家がいます)。
「何とかとはさみは使いよう」といいますが、暴力団ほどではないにしろ、役人には気をつけてください。
私も、旧通産省や厚生省の委員になったときは有頂天になったものですが、金と時間といるばかりで、何の役にも立ちませんでした。
まずは自分と社員で、お客様のニーズんび応え、ニーズを先取りしていけば、心配は何もなっし~。