復活への第一歩

   { }

復活ノート
「復活への第一歩」
最近、「電車が不通になっています」というニュースが連日流れています。
原因はほとんど人身事故です。自ら命を落としたのでしょうか。コロナが発端となって苦しい生活を強いられている人がいることはもよくニュースで取り上げられています。
学生やサラリーマン、商売人など年令や職業を問いません。自分の夢を叶えるはずの生活ができなくなったという絶望感で苦しんでいます。
前回言いましたが、私も、おとしより一人一人に合ったお弁当を作るという考えの店をしていましたが、20年間店を支えてくれた責任者が急死したので、店をやめる決断をしました。
しかし、店舗を閉じるということは、直ちに借りている部屋を原状回復して大家に返すということです。
しかも、壁や床を最初のコンクリート状態にする「スケルトン」状態にしなければなりませんので、なかなか厄介です。
あちこちの業者に問い合わすと、厨房機器の撤去と解体作業を合わすと軽く100万円以上かかることが分かりました。
数日の間、巨大な(そう見える)厨房機器を見ながら、途方に暮れていました。そこに別れの悲しさと苦しさが胸に押しよせるので、「もういいかな」という思いも出てきました。
しかし、自分がいなくなったら家族に同じ苦しみを味わせてしまいますので、逃げることはできません。
さらに、新しいビジネスを提案している「復活ノート」では、「絶対死ぬな。必ず道はあるから」と言いつづけていますので、「何とかしない」と思いなおしました。それで、「今度は自分の番なのだ」と言い聞かせて、ネットを探しました。
いわゆる便利屋のおじさん(私より多少若い)を見つけてに連絡すると、初対面なのに自分の仕事が終わると来てくれました。
今後のことを話すと、産廃の回収や解体作業を業者に「丸投げ」すれば、いくら請求されるか分からないので、安い方法を提案してくれました。
私も、新しいビジネスを提案するということをしていますが、「店舗の撤収」は初めてなので、ほんとに助かりました。
そのアドバイスどおり連絡をしていくと、かなり安く撤収する見通しが立ちました。
もちろん、その便利屋さんにも産廃の分別をしてもらいましたし、伝手(つて)を頼って良心的な解体業者を紹介してくれました。
今回は以前のような大きな負債額ではありませんが、大きな人生体験をすることができました。
解決に向っての流れさえできれば、あとはエネルギーを向けるだけです。これは自分が以前より言っていたとおりと実感できました。
どのような事業でも撤退や変更などに迫られることはあります(自分の代で順調でも、自分亡き後ことは分かりません)。
別に飲食店だけでなく、どんな企業には、それらに伴うサービスがいります。今後、それらのサービスを提案できたらと思います。