チャンスその1
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復活ノート
「チャンスその1」
前回は、この苦境を一人で乗り越えるのは難しいので、友だち、知り合い、同業者と話をするべきだと言いました。
しかし、親しい人に何もかも言うのは抵抗がありますし、がんばれと激励してくれると、それでいいのだろうかと逆に不安が増すこともあります。
それで、多くの症例を知っているアドバイザーから冷静な意見を聞くと、冷静な判断ができると言いました。
ただ、誰もが経験したことのない事態ですので、ビジネスの経験が多い人ほど、誰かの相談に乗ることに二の足を踏みます。
それでも、自分の経験で誰かを助けようという人はいませんかと提案したわけです。
ただ、社会は、感染者が一向に減らず立ち往生している状態です。秋口には倒産が続くと言われていますが、すでに、そごうや西武などの大型デパートが地方から撤退しています。
以前から国内の消費が冷え込んでいる上に、中国人などのインバウンドが数年見込めないので、撤退を決めたのでしょう。
金融業界や外食事業なども首をすくめてなんとかこの状況をしのごうとしています。
それに比例して、失業者が増えています(8月までにコロナで解雇された労働者が5万人を超えています)。
また、また私が一番心配するのは、大学生がオンライン授業ばかりで精神的に苦しんでいるということです(入学以来大学での授業はないという学生もいます)。
どうしてこんなことになるのでしょうか。多分、感染者が出るとクラスターになることが多いので、大学は警戒しているのでしょう。ここにも縮小の論理が働いています。
経済は疲弊し、次を担う若い世代は自信を失っている状況はいつまで続くのか見通しが立っていません。
終息宣言が出ても(専門家によって、1年後、いや3年後と違ってきます)、すぐに社会が元に戻るとは思えません。
しかも、国民のほとんどである中小企業の労働者や非正規労働者をないがしろにする政府も続くようです。本来なら政治が若者に声をかけなければならない
のです。
二重苦三重苦の日本社会ですが、それでも、本腰を入れてコロナ後の新しい物やサービスを開発する企業が増えてきました。
ピンチが続くならチャンスも続くと思った企業が生き残るエネルギーなのですが、それは私たちが新しい自分になるためのエネルギーでもあります。