便利屋

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復活ノート

「便利屋」
前回、リサイクル、社会資源、地域が現代のキーワードだと言いました。この三つのことを復活のビジネスの基本としましょう。
地球温暖化の原因はよくわかっていないところはあるようです。しかし、「リサイクルするより新品を作ったほうが安いし、二酸化炭素の排出が少ない」ということはタブーになりつつあります(ただし、エコは儲かるといっても、行政を巻きこまないとできないので、これは考えないようにします)。
社会資源は人です。また、家庭に眠っている物も、社会資源として使えます(不要になったケータイから、チタンやパラジウムなどのレアメタルを取りだすビジネスが話題になっています)。
社会資源といっても、人を取りあつかうのは、物以上にむずかしいです(人の心理、客の心理を知っていないと命取りになります)。
要するに、同じ給料でも、なぜ、ある組織では、不満が充満し、また、別の組織では、「今こそ会社のためがんばろう」という気持ちが高まるかということです(介護施設での失敗は、ほとんどここにあります)。
人を商売のネタにするなら、人の扱いは、それ以上にむずかしくなります(詳細を知りたいのなら、私に連絡してください。私は、それで失敗したので、多くのことを学びました)。
また、地域にこだわるのは、大都市に営業所を出すとなると費用がかかるし、ある地域の特性を知っていることが、人を動かす必須条件だからです。
そして、三つのキーワードを組みあわせると、「自分がよく知っている地域で、人や物という社会資源をもう一度生かす」ビジネスになります。つまり、便利屋です。
CDレンタルも、回転ずしも一度失敗したビジネスです。もう一度そのビジネスの存在価値を見直し、社会に合わせた者が成功したのです。
便利屋は、今死んだ状態です。しかし、私が活動している地区にあるニュータウンは、もう30年以上立ち、子供は独立して、町に出ています。残された親は年老いています。
つまり独居や老人夫婦のタウンです。
「何かお困りのことがあればやります」、「不要のものを近所の方が使います」というチラシは目に止まります。そして、そこから、自分の住んでいる地域がよみがえります。
先日、鹿児島に行ってきました。霧島地方を車で通っていると、建設作業員のような集団が畑や田んぼに集まっています。2,30代の人もいます。
知りあいに、「区画整理か何かですか?」と聞くと、「いや、今不況で、建設会社の仕事が少ないので、社員が、会社が借りた田んぼや畑で働いているのですわ」ということでした。
地方都市の産業も、田舎も、ニュータウンも疲弊しています。
新しい「便利屋」で、地方を生きかえらせませんか。