新しい農業

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復活ノート

「新しい農業」
今年は台風が来ないと喜んでいましたら、毎日、毎日襲ってくるようになりました。
台風のニュースを見ると、まさに「明日は我が身」ということですが、直接被害のないものにとってはそう影響がありません。
しかし、漁に出られない漁師はもちろん、農作物で生計を立てている人にとっては生活や人生に大きな影響が出ます。農作物を作るのに、半年、一年とかかるのに、それが壊滅となると人生計画に大きな狂いが生じるのです。
ひどいときは農業をあきらめざるをえなくなるかもしれません。
それは、また日本の経済全体と直結します。北海道の農作物に大きな影響が出ているので、野菜が大きく値上がりしています。毎年こんなことが起きるのでしょうか。
しかも、豊作のときは卸値が叩かれますから、さらに農業が魅力的なものではなくなりなります。
アメリカの大統領選挙などでTPPの風向きがおかしくなっていますが、日本の農作物はいずれ日本経済の「人身御供」になるでしょう。
そうなれば、食料自給率はさらに悪化しますが(これも額面通りに受け止めないほうがいいらしく、戦争でもはじまるならいざ知らず、友好的な関係が続くのなら、そう神経質にならなくてもいいようです)、それ以上に心配なのは農業でやっていけなくなることです。
近くの篠山市で有機農法をしている人を知っていますが、時々若いサラリーマンやOLが農業をはじめたいと来るそうですが、最初に釘を刺すのは、「長い間食べていけないがそれでいいか。畑や田んぼは地区の人に頼んで安く借りられるようするが」ということだそうです。
「高齢化で農業をやめる人が多いから、ほんとは若い人にやってほしいが、最初に言っとかないと大変なことになるからね」と言っていました。
日本の農業を主導するJAのようにTPPを怖がっているようでは、日本で農業をやる人はいなくなります、特に若い人に。
しかし、私たちは魚、肉、野菜、果物を食べていかなくてはなりません。
どうしたらいいでしょうか。TPPで外国来た野菜を、質、量、値段で凌駕する野菜を社会に出すのです。そのためには、生産から流通、販売までこちらでやるのです。
作ったものは全部買いましょう。販売もネット販売はもちろん、今までなかったような販売方法を考えましょう。
そうなれば、農業は魅力的な仕事になります。若い人も、過疎地と言われる地方に行きます。地方も生まれ変わります。新しい農業が社会を救うのです。
まずは新しい販売方法がスタート地点です。