誤解(1)
今日も、ムーズがやってきた~きみと漫才を~
「誤解」(1)
この前、九州で、新聞記者が、バスの中で、変態行為をしていたゆう裁判で、無罪になったやろ。ほんまによかったわ。最初、女子高校生が警察にゆうたんやけど、その人は、交通事故で義足をつけていたから、調整するためには、ズボンをぬがんとあかんねやてな。
コートで隠してたんけど、下着をさわってたように思われたんや。ほんまに気の毒や。
痴漢は多いから、「冤罪(えんざい)」も増えるわけや。去年やったか、無罪を勝ち取った人が、ほんまにというか、やっぱりというか、痴漢で捕まってもうた。本人は、認めているとゆうから、なんや、ややこしいな。手鏡の先生のことあるしな(これも、ムーズで、早よう書きたいわ)。女子高生が、誤解したんは、しゃあないところがある。
せやけど、「女性専用車両」とゆう存在は、なさけないな。いっそ、「女性専用電車」を走らしといたらええねん。
ところで、だれでも、誤解を受けた経験を持っているやろ。
ぼくも、「パンツの穴事件」ゆうのがある。今から40年以上前、中学2年生のとき、だれかが、ある女の子のパンツ破れとるでゆうたから、ぼくは、「へぇー」とゆうた。そうしたら、いつのまにか、ぼくが、ゆうてることになっててん。
担任が、「あそこの毛の芽を切ったところやから、ゆうなよ!」と、ぼくを見た。
ほんまは、その名称をゆうた。大人が、しかも、教師が、そんな言葉を、みんなの前でゆうたことが信じられへんかった。みんなは、大声で笑ろたけど、ぼくは、びっくりして、黙っていた。
教師は、ぼくらが、思春期に入ったから、一発かましたろと思って、そんな言葉を使こうたんやろな。ぼくらのときの教師は、ほとんど戦争帰りやったから、こわかった。
せやけど、ぼくは、絶対ゆうてへん(ぼくは、冤罪を晴らさんまま、墓場へ行くのか!ちょっとたいそうか)
確かに、東京オリンピックの巡回写真展で、体操のチャフラスカ選手の写真に、ブラジャーの落書きをした友だちを止めんかったんは申し訳なかったけど、体育のとき、5,6人の友だちが、ある女の子のスカート(その頃は、教室で着替えたので)をはいてみた。ぼくも、はきたかったけど、せんかった。そのぼくが、女の子のパンツに穴が開いてるなんて、ゆうわけない!せやけど、だあれも、この事件のことはおぼえてへんやろな。教師は、まだ生きていても(同世代のぼくの父親は、昔のことを、ようおぼえているけど)、いや、同級生でも、そんなんしらんわゆうに決まってる。
誤解ゆうたら、みんな、そんなもんや。誤解した方は、みんな忘れるけど、された方は一生忘れられへん。ぼくも、したことなんかおぼえてへんけど。
もう時間がない。せやけど、誤解は、人生に、ついてまわるもんやから、これで終わることがでけへんから、次も書くわ。