エネルギー

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復活ノート

「エネルギー」
朝からじわじわと気温が上がる日が続いています。熱中症に注意しなければと思っていても、多くの人が倒れています。
抵抗力が落ちたとしよりだけでなく、クラブ活動をしている若い人もいます(野球の練習で倒れるのが一番多いのは、サッカーなどと比べて、ユニフォームが体全体を包んでいるからとのことです)。気象の変動=温暖化は、根性論を凌ぐようになったようです。
温暖化は海面温度の上昇が大きな要因ですが、なぜ海面温度が上昇するようになったのか不明です。
温室効果ガス(二酸化炭素など)が増えたからだ、いや、それはわずかで、気象そのものが内部の原因で変動したのだと議論されています。
私は、化石燃料を燃やしつづけただけで(100年ぐらい)、地球の70%もある海の水を上昇させるものか疑問に思いますが、原因は一つではないでしょう。
その一つの化石燃料も、幸か不幸か、後何十年という量しか残っていないようですから、これがぐっと少なくなっても、まだ温暖化が続いていれば、他のことが大きな原因だとわかります。
しかし、それがわかっても、また以前のような穏やかな気候に戻るかどうかもわかりません。
また、原発の「安全神話」は崩れさり、今後のエネルギー政策も定まらない状況です(「地産地消」という言葉がありますが、エネルギーも「地産地消」となるのではないでしょうか)。
とにかく、人は生きていかなければなりません。生きていくというのは、子供として、親として、社会人としての役割を果たしながらということです。
正直に言えば、若い親、また、経営者はよくがんばっていると思います。
自分が、今「現役」でなかってよかったという安堵感があります(とくに津波、原発事故で、精魂を込めてきた酪農や農業をあきらめざるをえなかった人は辛いことでしょう。
弁償はもちろんのこと、またその仕事に戻りたい人には保障する政策が必要です)。
若い親も、その育児の苦労は、経済成長の流れに乗った私以上の重荷でしょう。
しかし、どんな立場でも、生きているかぎり希望を持っていると思います。
もちろん、としよりもです。夢や希望を聞くと、「この年で」などと手恥ずかしそうにしますが、それはうそです。
しかも、としよりほど、夢や希望が叶える条件が揃っている年代はありません。
年金はあるし、時間もある。経験も、創造力もある(記憶力もそう減っていないそうです)。
ただ、足腰や歯や目の能力が昔ほどではないというだけです。
最近、筑紫哲也のことが話題になっていましたが(筑紫哲也は、今の状況をどう「多事争論」するか)、その中で、若いミュージシャンが、「筑紫さんは、若い人を嫉妬する言葉は言わなかった」と答えていました。つまり、「ぼくが、きみぐらい若かったら」などとは言わなかったのです。
確かに条件が揃っているとしよりが、そんなことを言えば、若者をいやな気分にするでしょう。
とにかく、夢や希望さえあれば、後はエネルギーではないですか?
誰に見せても恥ずかしくないエネルギーでも、「今に見ておれ」と密かに蓄えるエネルギーでもいいです。それを燃やしつづけることです。
私も、人が言ったことですぐに腹を立てる悪い癖がありますが、早く復活するように励ましてくれているのだと解釈するようにしています(どこかで、見下ろしてやりたいという気持ちもありますが)。
自分の中にあるいいエネルギーでも、悪いエネルギーでも、このエネルギーは、人には迷惑がかかりませんから、どんどん燃やしつづけていきましょう。