業界
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復活ノート
「業界」
福島原発の1号機はメルトダウンを起こしていたようです。担当者は、「そう呼びたければどうぞ」と言っていますが、これは、格納容器に穴が開いていたようで、そこから水が漏れだした模様です。
これでは、冷却させるために注水してもみんな汚染水として外に出てしまいます。
とりあえず年内までには事故を沈静化させると言っていましたが、3,4年かかるかもしれないと言われています。
さらに、今日(5月15日)、2号機、3号機もメルトダウンを起こしている可能性があると認めましたが、確認をしていないのにもかかわらず、なぜ最悪の状況を想定した対応を取らないのか不思議でなりません。
これまでも、数値や事実が隠蔽されてきたこともありました。国策で原発を進めてきた歴史がありますので、民間会社になっても、会社側に、国がどうにかしてくれるだろう、時間稼ぎをして折れば大丈夫という思いがあったのでしょう(赤字をほっておいた日航などにも共通します)。
さらに、自民党や御用学者には何十億と渡っていたそうで、反対意見など無視できたのでしょう。これが電力会社という業界なのです。
また、ユッケ事件も、まだ捜査が続いていますが、前回も言いましたが、ロース肉や生肉について曖昧な慣習があります。
もちろん、あの店に一番責任がありますが、あの社長が開口一番言ったように、「厚労省が何も決めていない」ことと業界の責任もあるでしょう(韓国では、屋台にでも月に1度ぐらいの抜き打ち検査があるそうです)。
あなたが、何か事業をはじめるとすると、その業界を調べてください(歴史がある業界は、その協会長が黄綬褒章をもらうことになっています)。
そして、電力会社のような政治的力強い業界(電力会社を興す人はあまりいないでしょうが)や焼肉屋のように素人が入りにくい業界は脇が甘いと言えます。だから、何か起きたときの対応が遅いのです。
その脇の甘さや、業界内では誰も疑わない慣習を突いていけば事業は成功します。
また、あらゆる業界を調べてみてください(あなたが入る前のほうが、よく見えるかもしれません)。
法律すれすれをやっている、社会のニーズに合わないことをしているなどが見つかれば、これも、成功への早道です。
「平和ボケ」と言う言葉がありますが、業界に無条件に依存している「業界ボケ」では、一企業も、その業界も成長はできません(おかしいと思っていても手を上げられない業界の人間もいるでしょう)。
成功した経営者には、社会、業界と、自分の会社の三角形を描いて、経営方針を決めています。