男の生き方(1)
2016/11/30
今日も、ムーズが降りてきた~きみと漫才を~
「男の生き方」(1)
「おれの生き様を見ろ」とは、がんばってきたゆう自信がないとなかなかゆえん。
せやけど、これからは「おれの生き方」ゆうてほしいな。「生き方」は生っちょろい響きか。「生き方」では、苦労したゆうても、浪人を3年したけど、同級生より出世が早かったとか、30代で郊外に家を立てた程度か。
「生き様」のほうが波乱万丈が出ているてか。嫁が出ていったので、一人で子供5人を育てたとか、借金10億円を返して、新たな事業に成功したとか。それはすごいわ。
それやったら、落語家の桂雀々は、子供時代、家が借金まみれで親が逃げたが、借金取りが家に上がりこんできたので、コタツに隠れていたけど見つかって、その借金取りに同情されて、「兄ちゃん、がんばりや」ゆうて小遣いもろうた話はどうや(上岡龍太郎が仲人したんやけど、クールな上岡が、雀々の結婚式で号泣したゆうやないか)。
また、漫才コンビ「麒麟」の田村の身の上は有名や。中学生のとき、家に帰ると、家具が外に放りだしてあって、父親が、「今日で解散」ゆうて、どっかへ行ってしまった、姉はどこかへ引き取られたけど、田村は、しばらく公園で住んでいた、ウンコ型の滑り台の中で寝ていたので、近所の子供からは、「ウンコの神さん」とゆわれていた話はどうや。
どちらも泣かせるし、笑わせるなあ。波乱万丈としては、上々の出発や。
「様」は一瞬のことやので、「死に様」とはゆうけど「生き様」とはゆわへんといいたかったけど、どうでもええわ(さっきゆうた「号泣」もみんなで泣くことやった)。
せやけど、スナックを「貸しきり」はおかしい。「借りきり」やろとだけゆうとくわ(香川登志緒か)。
最近、ある税務を改革する責任者だったもんが、「妻でない女性」と高級官舎に住んでいたゆうことがわかって辞任した。また、ある教育会社の社長も、部下の妻をどうにかしたとかで追放や。
責任者のほうは、最近朝日新聞のインタビューを受けていたけど、財務省の権限を小さくしようとしていたので、役人が週刊誌などにリークしたようや。教育会社の社長も、いずれそんなもんやろ。
二人は後悔しているやろけど、脇が甘いなあ。敵は(特に内部の)、手の上げ下げでも見ていることを忘れたらあかん。こうなったら、「それが、何かご不満でも?」とゆうたらええのに。向こうの作戦通り世間を敵にまわしたから、うっとうしくなったか。
「永田ラッパ」とゆわれた、大映社長の永田雅一は、えげつない人生を送った人間やが、そっちのことで問題になったとき、「女優をめかけにしたことはない。めかけを女優にしたんだ」と言いはなった。また「誠心誠意うそをつく」政治家三木武吉は、「めかけが5人いる」といわれて、「それはまちがっています。正確には6人です。わたしが世話をしなければ、生きていけないのです」と答えて、世間は苦笑いした。
自分の甲斐性やったら何をしても、そうゆわれへん。税務責任者は、ただで官舎に住んでいたし、社長も、ただで秘書とあちこちいけると思うたんやろな。どちらも、すごい力を持っていたはずやのに。
とにかく、せこいことは非難される。桂三枝も泉谷しげるも、お手当をけちったばっかりに、「内部告発」されてもうた。
人生の先輩でも、こんな失敗している。そこで、今注目されている若い二人について考えよう。