おじさんの話(8)
今日も、ムーズが降りてきた~きみと漫才を~
「おじさんの話」(8)
前回は、1893年、アメリカは、世界から独立国として認められていたハワイ王国を、一晩で手に入れたということを説明したね(まだ100年ちょっと前だよ)。
王様の一族や議会(イギリスをまねて作った)ががたついているのを見計らって、サトウキビやパイナップルを作っていたアメリカ人が同盟を作って、王国を揺さぶった。
調べてみると、当時のアメリカ大統領は、ハワイなんかいらないと言っていたようだけど、アメリカの軍隊と民間人が奇襲した(それで、クリントンが謝ったのだ)。
当時のハワイの王様は、アメリカ人より日本人のほうが信用できるので、日本に併合してほしいと望んでいた。
今、ハワイが、日本だったらどうする?パスポートなんかいらないから、いつまでも「ワイハのパツキン」と遊べるぞ(おじさんは何言っているのだろうね)。
「たら・れば」は、金のかからない「脳トレ」といったけど、おじさんのような貧乏人のレジャーでもあるのだ。
とにかく、それ以来、アメリカは、「西に紛争があれば、何かおいしいことはないかと飛んでいき、東に何もなかっても、そこの王様に(独裁者も含めて)、儲け話をささやく」というようなことをしてきた。
また、アメリカは、エジプトのピラミッドの横にハンバーガー屋を開いたり、中国の故宮博物館の中にコーヒー屋を出したりと、無神経なところがある(それが、世界中から嫌われている理由だろう)。
しかし、難民になっても、ニューヨークで屋台を出せば、ちゃんと家族を養える。
そして、アメリカは、世界中の若者のあこがれの国だ。
これが、アメリカの唯一の長所で、世界で唯一の国のような気がする。
アメリカで、一旗揚げたいと思っているみんなもいるだろう。大リーグ行きも、野茂から始まって、イチローへと続いている(おかげで、日本のプロ野球はマイナーリーグのようになっているけど)。
野茂は、「太りすぎ。走れ」と言いつづけていたバッファローズの監督と反(そ)りが合わずに、アメリカに行った(「草魂」という言葉を考えた、その監督は、300勝もしていたので、見返そうとしたのだろう)。
(オリックス)ブルーウェーブにいたイチローも、巨人のV9時代の選手だった監督から、「王の真似なんかするな」と言われていたけど、次の仰木監督から、「それでいい」と言われた。そして、日本で7年も首位打者を取ったので物足りなくなったのだろう。
おじさんの若い頃、ロッキー青木という人が、アメリカでレストランを作って成功したけど、アメリカは、世界から人がどんどん集まるから、自分しかできないことをすれば、大金持ちになるのだ(それをアメリカンドリームといっている)。
アメリカが、民主主義、民主主義というのは、世界で商売をするためぐらいにしか見えないときがあるけど、とにかく、みんなも、スポーツだけでなく、自分の得意な分野で、アメリカで成功したいという夢を持っているだろう。
そこで、それについて、もう少し話をしよう。絶対お得だよ。