人間の器
今日も、ムーズが降りてきた~きみと漫才を~
「人間の器」
コロナで分かったことはウイルスはめちゃくちゃ小さいけど、さらに小さいのはズルする人間の器や(どや。この掴み)。
どこかの市長や町長が後期高齢者より早く接種しているのがばれた。「市長ともあろうものが」と咎(とが)められても、素直に「ごめんなさい」と謝らんと、「市を管理しているから」とか、「キャンセルで余ったので」とか言いわけめいたことをゆうている。「自分はエライ人や」と思うているのが見え見えや(市民はエライ目にあっているのにな。今日は調子がええ)。
さもしいのはどこかの薬屋の会長もや。秘書なんかが、「すぐ会長夫妻に接種させろ」と市役所の担当に詰め寄ったらしい(ばれると、「妻が肺ガンで、自分はアナフィラキシーが起こるので」と、訳の分からんことを秘書に言わす(それなら、自分とこの店で売っている薬を飲んどけ)。
それで思いだしたが、タイタニック号の事故のとき、「早くボートに乗ってください」と急かされたのに、「子供や女性より早く乗りたくない」と断ったアメリカの実業家や。メイシーズとゆうデパートを世界一にしたり、下院議員を務めたりしたそうな。
その人は、一緒にいた妻だけをボートに乗せようとしたが、妻も断って、船とともに沈んだ(映画を何回も観たが、そういう老夫婦が出ていた)。
また、芥川龍之介は、関東大震災のとき、奥さんをほっといて一人家を飛び出し、後で奥さんにひどく怒られたそうな(芥川は、将来を悲観して服毒自殺したとゆわれているが、ほんまは女関係が激しく、一番気に入っていた女がペーペーの作家に走ったからや。それは遺言に書いている)。
話はあっちゃこっちゃに行ってしまったが、ほんまにゆいたいのは、人からさもしいとゆわれても、本人はそう思うていないこともあるかもしれんけど、大体は自分でもどこか後ろめたところがあるとゆうことや。
そして、思うていてもそのままさもしいことをするか、しないかはその人の「お里」やろ。つまり、人間性ゆうもんや。
特に政治の世界は無数の金づるが垂れ下がっているので、自分が試されている。
さもしいことをするという点では、田中角栄に勝てるもんはいない。原発でも、道路でも、ありとあらゆるもんに顔を出す。そして、利権構造を作るわけや。現在のさもしい政治家は、その流れに乗っているだけとゆえる(新幹線の岐阜羽島を、「一つぐらいいいじゃないか」と強引に作らせた大野伴睦とはスケールが違う)。
その点、宮澤喜一は、インテリで、清廉潔白のイメージがあるけど、友人の白州次郎は、これまた有名な妻の白州正子から、「(宮沢は)総理大臣としては失格ね」とゆわれたらしいから、さもしさを出す出さんは政治の世界では関係ないことかもわからん。田中角栄待望論があるのはこんな理由があるんや。
尖閣列島を狙う中国を警戒するために、ある島に自衛隊の基地を作る予定があるが、その島をめぐって、菅首相や加藤官房長官はごそごそ動いているとゆう記事がネットに出ている。コロナで忙しくても、政治家らしいことをしているわけや。
ところで、おまえはワクチンを打つのかどうかとゆうことやけど、後期高齢者でも、その気はなかった。
自分の市にはかかりつけ医がないし、我先にセンターに走るということもカッコ悪いし、「オリンピックのために」で打つことはあほらしいと思うていた。
しかし、まわりにいる介護や医療の従事者が、「自分らは全員すませたから、次はおまえや」とゆうので、家内が自分のかかりつけ医で予約をしてくれた。
コロナは、中国で生まれたてのネズミの踊り食いからはじまったとゆうイメージがあるので感染は絶対したくないと思うていたので、まあ、よかったかな。
これからも、何事も自分が試されていることを忘れず生き抜きまひょ。