夫婦漫才
今日も、ムーズが降りてきた~きみと漫才を~
「夫婦漫才」
―わしはベネディクト3世じゃ
―おっさん、出てきたそうそう何ゆうとんねん。何が「ベネディクト3世じゃ」や
顔見たら、鼻水やよだれでベトベトやないかい
―女のくせに口が悪いな。誰でも年取ったらそうなるわい
―それなら、一体どうしたんや
―いやな、キリスト教の大将が変わったやろ?
―大将やて。パパ様や。ニュースやっていたな。それがどうした?
―わしは、やめた大将と同い年や。わしも、そろそろ引退する年かなと考えとったんや
―わっ、今お客さんから、「やめるな」とゆう声が聞えたやないか!
でも、よう見ると、あんたより10は年上やで
―あちらが立てば、ここが立たず
―どこ指さしとるねん、このスケベじじぃ!やめろゆうてんも、やめんくせに
―まあ、お互い年取った
―それはほんまや
―きみも、若いころは、今の吉永小百合には全然似とらんかった
―今も昔も似とらん。あの人は今もきれいわ
―せやけど、若いころは若かった
―あたりまえやろ。ええ加減にせい、この泥亀!
―わしも、社会についていかんと思うて、小学生が話しているのを聞いとったんや
―そやぁ、ええ心がけや。せやけど、ヘンタイにまちがわれるなよ
―小学2,3年の男の子が、「あいつは、マニアックなキャラで・・・」とかゆうとった
どういう意味かわかるか?
―大体な。何かがものすごう好きなんやろ。そして、キャラは性格とゆう意味とちがうか
そうでんな、お客さん?ほら、「そうや」ゆうてはる
また、キャラは漫画の登場人物のことで、それを作った「キャラ弁」ゆうのも人気がある
―わしは、「しゃけ弁」しかしらんわ。英語も、テレビとマンホールしかしらん
―何や?マンホールて
―田舎のおばあちゃんが、漫才で稼いで、マンホールを買えよとゆうていたからな
―それは、マンションやないか
―そうともゆう
―あんたも、老けんようにしたら、いつまでもお客さんが足を運んでくれはるんや
―それなら、もうちょっとがんばろか
―それには、夢を持つことや
―わしの夢は、世界一の長寿になって、テレビのインタビューを受けることや
「おじいさん、長生きの秘訣はなんですか?」と聞くやつには、「人の悪口をゆうことや」と答えたる
そして、「おまえのことテレビでしっとるで。最近、あちこちの男に手ぃ出しとるそうやないか
どうや、ついでに、わしも試してみんか?あっちはあかんけど、フィンガーテクはすごいぞ」
―もうええ。サカリのついたじじぃほど始末が悪いもんはないわ
―これも、アンチエイジングや
―そんな英語はしっとるんかいな