関心
今日も、ムーズがやってきた~あなたと漫才を~
「関心」
この前、新潟で、地震があったやろ。その翌日、朝8時ごろ、用事があって、神戸に行ってん。少し時間があったから、コーヒーを飲むために、喫茶店に入った。
神戸の震災も、寒い頃やったから、地元の客は、地震の話をしているやろと思うてた。
5,6人の客がいたけど、だあれも、そんな話してへん。おかしいなと思うて、様子をうかがっていたところ、3人の年配の客が来た。そのうち、一人が、「夕べ、ずっとテレビでやっていたなあ」と、だれかが話し始めた。
来た、来た。ぼくは、阪神大震災のときは、大阪にいたから、最初、こっちのことは全然わからんかったなあと思い出していたところ、「ワシは、ハーツクライが来ると思うけどな」となった。それは、菊花賞のことやった。それから、競馬談義になっていった。
最初は、どないなってるんやろ、よそのことは薄情やなと考えていたけど、やっぱりちがうで、これは。
だれも、「わしらも、たいへんやったなあ」と話を持ち出したくないんや。
もし、そんなことをしたら、みんな身につまされるから、ちがう話題を出して、気を使こうてるのとちがうか。
「関心がある」ゆうのは、表に出せへんぐらい強く、心につながっているもんなんや。
それによく似た言葉に「興味」とゆう言葉があるけど、「興味」は、もうちょっと気が楽なイメージがあるな。
たとえば、ぼくが興味があるのをゆうと、プロ野球の再編問題で、いろいろあるけど、パ・リーグの優勝決定戦があったやろ。1位から3位まで、もういっぺん、やろうやないかゆうやつ。結局、西武が勝ったけど、あれでええのん?
売上げが伸びて、セ・リーグもやろやないかゆう話もあるらしいけど、ダイエーの選手は、1年間かかって優勝したのに、どないなってるんやと思てへんか。西武の選手も、ほんまにうれしいのか。ぼくは、どうも腑に落ちん。四国リーグは「興味」があるけど。
結局、それ言いたいだけやないか、てか。まぁな。この問題では、マスコミがうるさいけど、このことは、だれもゆわへんから、むずむずしててん。
「関心」や「興味」も、「好奇心」が、まず、ある。「好奇の目」とゆうような暗いイメージがあるけど、新しいもんに向かうとゆう態度なんや。それは、人生を送るためのエネルギーになるもんや。
たとえば、70,80の人は、えらい年寄りや、もう先の望みはないやろと思われるかもしれんけど、本人には、初めての毎日やろ。なんぼ、年を取っても、初めてのこと、新しいことに、そっぽ向いてたら、しんどいし、おもしろくないわな。
関心や興味は、知らんうちに、心にあるような気がするけど、いろいろな理由があって、自分の心にあるんやで。これは、老年に向かっていく自分のために書いたってん。