ヒモ

   

今日も、ムーズが降りてきた~きみと漫才を~

「ヒモ」
誰彼かまわず(通りすがりのネーチャンが多いやろけど)「今日はいいお天気ですね。二人でどこかへ行きたいですね」などとゆうてみ。
はぁ~?ゆうような顔をされて、「今日、きもいおっさんがおったで」といいふらされるやろ。
他人からそうゆわれてもどっちゅうことないけど(そんなことゆうやつは、はなから気にしてへんやろけど)、自分の嫁はんに、「きもいから別れる」ゆわれるのは、なかなか傷つくのとちがうか。
最近、女優の嫁はんからそうゆわれた夫がいるやろ(言葉にせんでも、夫婦二人で住んでいても、洗濯もんを別にしている嫁はんを何人か知っているけど)。
確かにあの夫の顔はきもい。耳がとがっていて悪魔のようや。せやけど、それは他人には関係ない(今や国会議員の田中康夫は、スチュワーデスの彼女といるときは、彼女のパンツを頭に被って、「ぼくでちゅよ~」と遊ぶんやと菊水丸にゆうていたそうやけど、こんなことゆうのはあれやけど、坂本スミ子のようなことやないか)。
なんにしろ、女優のまわりからこんな言葉が出てくるのは、プロダクションが、へんなのと別れさせて商売したいためやろ。
国際スターをめざすのなら、あの八重歯をなんとかせんとと思うていたけど、最近矯正している(八重歯は、ドラキュラを連想させるから西洋人は気色悪がる)。
結婚前にその夫と喧嘩して、「別に」と気もそぞろになっていたのにえらい変わりようや。
要するに夫はヒモになりそこねただけやろ(「嫁の金を使っていると言われているけど、ぼくが電話代は払っているんですよ。名義もぼくですし」とかゆうていたけど)。
中山何とかゆう女優も、早く目ぃさまして、子供連れでもええからパリから帰ってこいとゆわれているそうやから、ヒモもなかなか安閑としておられへんようや。
ある有名女優の夫は、ニューヨークで活動しているミュージシャンとゆう触れこみやけど、子供が、「パパはママみたい」とゆうていた(詳しいことはゆわれへんけど、その子供から直接聞いた)。
その夫婦のとこはおとなしいけど、三原じゅん子や酒井法子は、ヒモを放りだしている。
映画監督は大体ヒモやろ(ビートタケシや井筒和幸は「お笑い」したりコマーシャルに出て制作費を稼いでいるが、先週か、ある監督の女房は週刊誌でヌードになっていた。
南田洋子みたいにならんようにな)。
女の稼ぎでのんびり暮らしたいのは誰でも思うことや。せやけど、他の女に手を出したり、ギャンブルばっかりしていたら放りだされるのは諸先輩を見たらわかる。
映画監督のように、ぶらぶらしながらも、夢を追いかけんとあかん。
ヒモは、「なる」のではなく、「なれる」もんや。それなら、医者や弁護士といっしょやんか。
最近、近所のエステ屋のママのところへ、5,6人のおっさんがよう行く。
エステしてもらうためやないで。みんなトイプードルたら、チワワたらゆうブランド犬を連れて、せっせと通う。
自分の犬が、ママが飼うている犬に会いたがっているから仕方ないとゆうふうやけど、ほんまはおっさんが仕向けているようや(近づいたらおっさんが先に走っている)。
犬ゆう小道具があれば、大手を振ってどこへでも行けるもんな。ヒモになりたいもんも、こんな芸がいるで。
ぼくも、15万、20万する犬はよう買わんから、乾電池で動く犬で、ママのとこへ行こか。
店の前で、「きもいから来んといて」と門前払いやろか、やっぱり。

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