ハナはどこへ行った

   

今日も、ムーズが降りてきた~きみと漫才を~

「ハナはどこへ行った」
♪Where have all the flowers gone, long time passing?♪
           ~ 
♪ Oh,when will they ever learn?♪
若いときはフォークソングが流行った(もっともぼくの場合は流行っているもんに近づくかないとゆう性分やから、傍から見ていただけやけど)。
とにかく、花を摘んでいた娘は若い男と結婚する。夫は戦争で戦死して、墓に入る。その上には花が咲き、また娘が・・・どうして過ちを繰りかえすのかゆう反戦の歌やで(月亭可朝の痴漢の落語と似ているけど)。
ブラザーズ・フォーの「seven daffodils(七つの水仙)」も好きや(今やったら、娘の親から、「seven daffodils より、seven thousand dollarsの給料取るようになってから出直してこい」とゆうような歌詞やけど)。
まあ、アメリカ人は素朴やったやけど、銭儲けを覚えてから人が変わった。
He is not what he wasちゅうやつやな(日本人も、中国人もおんなじことやけど)。
「それなんぼや」ゆうのが頭の中で渦巻いている。もちろん、人間は、元々「やるかやられるか」やけど、銭儲けこそが幸せやとなってから、それがひどくなったようや。
すべて、自分あっての平和、自分あっての温暖化やから、いつまで立っても話はまとまらん。
「ビンボー国は核を持つな、二酸化炭素を出すな」と先進国がゆうても、ビンボー国も「自分らにも権利があるわい」と言いかえすわけや。
話の落としどころを探している間に、ほんまに核が落ちるで(それがテロでも実験失敗であっても)、そうしたら、「過ちを繰りかえしせん」ゆうて100年ぐらいはもつか。
温暖化はその原因がわかってへんから、もっとややこしいけど、もうちょっとすると熱中症は、ガンや交通事故を越えて、死因のトップになるかもわからん(それで人間の生活は昼夜反対になって夜働くようになる。そうすると、昼にキャバクラに行くのか)。
大昔に恐竜が絶滅したのは隕石が落ちたからと決まったらしいけど、隕石が落ちなかったら、地球は、今も恐竜が走りまわっているやろな(地球にとってはそのほうがよかった)。
当時、哺乳類は恐竜が怖いから、夜活動していたらしいけど、元に戻るのや(隕石のおかげで、めでたく昼間動けるようになったので、目当てのもんを探しやすくなったのはよかったけど)。
せやけど、引出しの中はなかなか見つけられへん。特にカッターとか定規とかの細いもんはすぐに隠れる。
あせるほど見つからへん。結局、引出しの枠に、ぴたっと引っついたりしているやろ。
まるで、間男が、ソコノ夫が帰ってきたので、カーテンの後ろに逃げて壁に沿って立っているようもんや。
探しもんは、いらいら時間に比例して、見つけたいとゆう思いが強うなるのかもわからんな(それがしょうもないもんでも)。
ガキの頃(50年以上前)、ニッキ水ゆう飲みもんがあった。薄いガラス瓶に入っていて3円か5円やった。
20年ほど前、どこかの観光地で見つけて、なつかしいなと飲んでみたけど、一口で吐き出したわ。まあ、この世であんなに辛くてまずいもんはない。
物でもこんなもんや、人となると、探さんほうがよかったとなる。
「ここに、山田ハナとゆう人は住んでおられませんか?」
ハナはどこへ行った・・・よう引っぱってきた(長いわ)。
最初、年金・恩給ほしさに、子供がどこかに埋めたんかと思うたけど、そうでもないらしい(そうゆう事件が時々ある)。
それにしてもなんやなあ。子供のとき、「晩ごはんやで~」と探してくれた親がいなくなっても、その子供が「30年ほど前に出ていったきりや」と平然としているのは解せんけどなあ。
「親の恩はなんとか」と教えられてきた世代でも、「家庭の事情」がすべてを決めてしまうのやな。
家出ゆうたらトルストイが有名や(何回も家を出ている)。悪妻と誉れたかい嫁はんと仲が悪かったとゆうことやけど、印税も地代もいらんゆうトルストイなら誰でも悪妻になるかもわからん。
それはともかく、100才以上は100人ぐらい行方不明やそうやけど、100才以下は何人かからんかそうやで。
数年前愛情は2,3年しかもたんと話題になったけど、親子関係でもそうなんやろか。
なんぼ親子でも、一つ屋根の下にいるほうが不自然やから、親はほろほろ出ていくのや。呆けんうちに、自分が家を出んでもええような書類を作っとかな。
太宰が言ったように、「子より親が大事」や。「家庭の事情」から自分を守るためにな。
役人が所在の確認に来て、「おばあちゃん、どうですか?」と耳元で聞かれて、「はあ、わたしですか~。死んでいないから生きているんかなあ~」とふがふが答えるのがロボットやったら手遅れや。

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