挨拶(1)
今日も、ムーズが降りてきた~きみと漫才を~
「挨拶」(1)
寝ぼけ眼で、年賀状を見ると吉永小百合から来ていた。知りあいではないし、和泉雅子のほうが好きやったしなあと読んでいくと、「長い間会っていないけれど、心があなたを求めている」と書いてある(ちがったかな)。
この数年都落ちのような生活をしているのに、わかる人にはわかるんやなあと、次を読むと、映画の宣伝やないか。
こうして、妄想症とゆわれるのにふさわしいぼくの一年が始まったわけや。
昨年は、「偽」が「今年の漢字」となったけど、国産牛でも、比内鶏でも、高いもんを安く買えると思うほうが悪いし、どこの家でも、少々賞味期限が過ぎたもんを食べているやろと、カメラの前で、禿頭のてっぺんを見せたり、「頭が真っ白でしたとゆい」と母親に怒られてたりしている社長は、心のなかで、そう思うていたやろな。
確かに饅頭より社会保険庁や防衛省のほうが「偽」やし、「地球温暖化対策」や「アメリカの世界支配」にも、「偽」がいっぱいある。
温暖化を防ぐためには、世界の国が生活のレベルを落すしかないのに、自分とこだけはしたくないし、アメリカが、あいつをやっつけようとゆうたら、やりたくなかっても、とりあえずは金と兵隊を用意せんとあかん。
そのうえ、インターネットがくせもんや。これがないと世界は回らんようになったけど、まちがっている情報でも、一瞬のうちに世界に伝わる(「あそこのご主人、ホステスみたいなんと、ナンバのホテルから出てきたのを見たわ。すれちがうと、目を合わさんようにしたから、まちがいない」と、近所のおばはんに言われてみ。家庭も近所づきあいもえらいことになるで。人ちがいやったらやけど)。
これからはたいへんやで。イラク戦争を見てもわかる。あの噂はウソやったとなっても、外国の大統領を死刑にしてしまう。
また、世界で何十億人とゆう人が、食べるもんがないとゆうことがわかっているのに、食料を車の燃料にする(これほど無駄なことはないようやな)。インターネットが引きおこした弊害やな。反対意見は、「魔女」のように、すぐ消される。
さて、今年も「温暖化防止」やゆうて、それぞれの国(ほとんど欧米)が勝手なことをゆうやろし、大きなテロも起きるやろ(あのー、それから、人間は、自然を壊すことなんかでけへんで。何が起きても、自然は、自分でバランスを取る。ただ人間が、動物を巻き添えにして、地球からいなくなるだけや)。
それが人間のカイショーやったら、それでええのやけど、人間が発明した言葉は、星空や夕焼けのように美しいもんや。それについて、もうちょっとゆいたい。
もっともアメリカの選挙キャンペーンのように、言葉尻をつかまえて、政敵を相手を攻撃する道具にもなるけど。