わビジネス

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復活ノート

「わビジネス」
午後7,8時、あるいはもっと遅くにスーパーマーケットを覗いたことがありますか。
そこでは、今までなかった光景が繰りひろげられています。
晩酌を楽しんでいるはずのお父さんが買物かごをさげて店をうろうろしているのです。
買物かごの中をちらっと見ると割引シールがついた商品が山のように入っています。
奥さんから「会社の帰りに、割引になっているものを買ってかえるように」という特命を受けているのでしょう。
また、ケータイで、指示を受けているお父さんもいます。
食べざかりの子供がいる家庭はたいへんでしょう(以前、「ファミレスは無理。誕生日などの場合は、おにぎりを食べさせてからいく」という親の話を書いたことがあります)。
塾、私立と教育費は増える一方ですが、収入は望めません。まず食べるもの、着るものを辛抱するスクランブル発進です。
ところで、車のセールマンは、今どんな思いで仕事をしているのでしょうか。
車は、高度成長のときは2年ごとにマイナーチェンジをし、4年ごとに大きなチェンジがありました。
そして、8年目になると、同じ車種なのに似ても似つかぬつかぬ姿になりました。
日本の自動車産業は、そのように、ユーザーの虚栄心をくすぐりながら大きくなりました。
車が売れないのは、今の車をもう1回車検が車で乗る、あるいは、複数台ある車を減らすという、これまたスクランブル発進の結果でしょう。
今後(しばらくか、あるいは、ずっとかわかりませんが)、何かを所有するという価値観が変わってくるでしょう。
商売をお考えの方、レンタルビジネスに着目してください。
今は大きなビジネスになった「時間貸しパーキング」も、「地上げ」で歯抜けになった土地をレンタルしたものです。
当時の不況でも、車は影響受けませんでした。アメリカ経済にボディーブローがきかなかったからです。
確かにレンタカー、賃貸マンション、あるいはレンタル屋で扱うものにはなじみがあります。
世間があっと言うものを考えてください(昔、家族のレンタルもありました)。
世間は、今生活を、人生が変わりつつあることを実感したいのです。
そして、タイミングを計って、マスコミに連絡をすると、必ず取りあげてくれます。
そうすると、それが誘い水になって利用する人がどんどん出てきます(アイデアに自己満足しないで、充分練りあげることは以前から言っているとおりです)。
先日、長女、次女と結婚が続いているので、モーニングをレンタルしました。
一着持っていますが、30年以上前に自分の結婚式で使ったものです。
モーニングなど流行はないと思われるでしょうが、今流行りものは形がちがいますよ(燕尾服のようになっていません)。
20万円以上するものが、2泊3日で1万5000円です。出費が抑えられえ、ナウい(古いですか)父親に変身できます。
「わ」は、レンターカーの「わ」です。