動くしかない

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復活ノート

「動くしかない」
昔、パソコン(当時は「マイコン」と呼ばれていましたが)の黎明期を引っぱってきた経営者が会社をつぶしたとき、マスコミの取材を受け、「100億円以上持っていれば、それを、150億、200億にしたいという欲望を押さえられないものです」と答えていたのを覚えています。
私やみなさんは、そんな大金は(いや年商でも)縁がなかったと思いますが、似たような心理が働いたので、無理に規模を拡大した結果、今の状況になったような気がします(最後は自転車操業でしたが)。
それでは、日本で「天下人」と言われた人の心理はどうだったのでしょうか。徳川家康、豊臣秀吉(明智光秀は途中で死んでしまいましたが)は、なぜ性懲りもなく戦いを続けて、天下を取ろうとしたのかと考えます。
たとえ日本でも広すぎて、疑心暗鬼の種をすべて取りのぞくことはできなかったのにです。
「天下人」と言いながら、頭の中は、自分の一族や家臣のことしかなかったとしか思われません。
世界を見てみると、今でも、独裁国家とか一党独裁と言われる国を牛耳る人間の頭にもそれしかないようです。民族問題も、結局は拡張してきたことのつけが来たのです。
他人がおいしいものを持っていればほしくなる人がいるように、資源(便利な土地)があればほしくなるのが「天下人」だからです。
しかも、最近は、世界の「天下人」は、質が悪くなってきたのか、余裕がなくなってきたのか知りませんが、「戦争になったら、核兵器を使うぞ」と脅す「天下人」が出てきました。
その名は、ご存じプーチン大統領ですが、「脅し国家」と言われる国や、国家でもなんでもないのに「~国」と名乗る組織の「天下人」でもないのに、どうしたことでしょう。
大国の「天下人」のお墨付きがあるなら、弱小の国やテロ組織が、核兵器や、「貧者の核兵器」と言われるサリンなどの有毒ガスを使うのに躊躇しなくなります(実際、シリアでは使われているそうですが)。
どんなものでも、「諸刃の剣」の危険性がありますが、国家というものは、その代表で、しかも、他人に迷惑をかけます。
中東の宗教問題、アフリカなどの民族問題、環境問題(「資源を横取りした先進国の責任」と開発途上国から指摘されている)などはその典型です。典型というより、紛争の原因のほぼすべてと言ってもいいかもしれません。
国家にしがみつく「天下人」やその家来がいるかぎり、おっつけ核兵器は使われるでしょう。どこの国であれ、子供はかわいそうです。
SNSを最大限に使って、戦争をはじめさせないように、核兵器を使わせないようにできないものでしょうか。
現実的には国をなくすことはできないし、軍備競争を止めることはできません(戦争を止めるという目的が達成されれば、勝手になくなるでしょう)。それなら、世界の人間がつながるしかありません。
まずは、世界の子供に、「天下人」はこうでありたいと意見を求めて発表する。今の「天下人」の評価をさせるはどうでしょう。
ここからはじめましょう。各兵器が使われたらビジネスも何もありません。プーチンは、「核兵器を使ったら人類は絶滅する」と自ら言っているのですから。