商売の元
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復活ノート
「商売の元」
先日、次女から、夫(私の娘婿)が八百屋をはじめたという連絡がありました。
しかし、別に驚くことではありません。今まで務めたのは全部野菜の卸し会社で(それ以前は知りません)、去年は、勤めながら、自宅で八百屋をしましたが、大家からクレームがついて数か月でやめたのですから。
大体、私の自宅の近くのマンションに住んでいますから、連絡という大げさなことはしなくてもいいのですが(毎日のように来る)、私が離れた場所で仕事をしているからそうしたのです。
次女からは、夫が商売をしたがっていると何回も聞いていたのですが、子供が2人(私の孫)いますので、安定した給料を捨てられるかと思っていたのですが、思いきって決断したようです(私も、長男が生まれた25才のとき脱サラしたのですが、金儲けをして幸せにしてやりたいと思ったのですが、商売のあてはありませんでした)。
ただ、娘婿は離婚経験者で、二人の子供に養育費を送らなければならないようで、それが心配です(それだから、私以上に、商売をしたいという思いが切実だったのかもしれませんが)。
余談ですが、そんな結婚は男親なら諸手を挙げて賛成しませんよね。それなのに、本人たちは仕方がないとしても、女房がどんどん話を進めるので、今になっては孫はかわいいですが、しこりはまだ残っています。
とにかく、今現在は家族を路頭に迷わさないようにしてほしいと願うだけですが、冷静に商売人としての資質を見ますと、調子がいいだけの男ではないようです。
それに、長い間野菜という商品を扱ってきたので、それに人生をかけるというのは堅実な判断をしたと思います(以前、「今農家さんに取引を頼んでいます」とか言っていましたが、準備はしたようです)。これが、儲け話に乗って、知らないことに手を出すのなら、全力で反対しましたが。
次女は商売向きの性格なので、二人でこつこつやれば、ひどい失敗はしないとは思いますが、それでも、ちまちました商売なので、一抹の不安はあります(農家からは売値の2割ぐらいで仕入れるそうですが)。
今度会ったら、定期的に買ってもらうにはどうするかを考えろと言ってやります(ただし、ネット販売はしないように言います。近所の主婦が対象ですから、そんな経費は無駄ですから。
とにかく、売上げが安定するようになれば、家庭人として、社会人として大きな自信がつきます。
それと、ほんとに言いたいことは、商売の元は人間関係だということです。
給料さえ払えば、社員は、経営者の夢や経営力がどうであってもついてきます。
それをかんちがいしがちです(私がそうであったように)。
ただいつ言うべきかはわかりません。まだ娘婿との関係がしっかりできていませんから。