冷静に

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復活ノート

「冷静に」
トヨタ、ソニーなどの世界的企業は、社長の交代などをして生きのこりを図っています。
デパートも合併・再編が進んでいますし、スーパーも値下げ競争を加速しています。
当分、どんどん作って、どんどん売るということができなくなったからでしょう。
増収・増益と言われているマクドナルドやユニクロも、結局、不況・節約の恩恵を受けたのです。
当然、派遣労働者の後は、正社員の首切り、募集の中止となります。
何回も書きましたが、2000年(平成12年)に施行された介護保険法は、その2,3年前から骨組みが作られていましたが、18万人必要なヘルパーは、当時の失業者を当てたらなんでもないということが言われていました。
今のマスコミにも、派遣切りをされた労働者が、施設で働く様子が特集されています。
また、インドネシア人を導入したことも報告されています(10年ほど前、私は、インドネシア、フィリピンの看護師を、ヘルパーとして呼ぶという構想を煉っていたのですが、時間切れで、つまり経営が頓挫したので中止したことがあります)。
当時から思っていて、今も介護コンサルタントとして見聞きしているのですが、介護ほど、向き不向きがある仕事はないということです。
おとしよりとの人間関係がすべてといっていいほどの仕事です。
部外者にはわからないでしょうが、ほとんどの老人施設は、組織の体(てい)をなしていません。そのしわよせが、おとしよりに向けられます(その結果、どこも裁判を抱えています)。
先日も、テレビで、「介護でもしようと思って」という元派遣労働者がインタビューされていましたが、あきらめずにがんばってほしいものです。
経営者、労働者とも、新しい道を進まなければならないときです。「せざるをえない」ときの力こそ真の力です。
しかし、まわりの流れに浮き足立って、自分を見失ったり、社会を分析できなくなったりすることは避けなければなりません。
300万、400万というケータイが発売されたり、世界一周の豪華クルーズが「予定通り」就航されているのも、社会を分析した結果なのでしょう。
おとしよりは、不況に関係ありません。
家電や車などの耐久消費財や教育費なども不要で、貯金と年金で何不自由なく暮らしています(次から次へと出てくる新手の「振り込め詐欺」に注意するだけです)。
新しいビジネスを考えている人は、ここにヒントがあると思います。
詳しいことは言えませんが、私も、ある技術を持った人に連絡をしています。
賛同してくださる方がいれば、本格的に準備をします。
もちろん新種の詐欺ではありません。念のため。