流れ

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復活ノート

「流れ」
誰の人生にも、「流れ」というものが大きな役割をしているのはまちがいありません。
「うまく流れに乗って成功した」ということです(中には、「流れに乗って、ついやってしまった」と後悔する者もいます)。
つまり、流れが後押ししてくれて、実力以上の成果が出たのです(ひょっとして、「ビギナーズラック」もそうかもしれません)。
経営で言えば、社会の流れと自分の流れがシンクロしただけでなく、一つの流れになったのです。これは強いです。
しかし、社会の流れと自分の流れの方向がちがっていればまずいです(「一生懸命やったのにどうしてこんなことに」と嘆くことになります。私やあなたのように)。
だから、社会の流れの方向をしっかり見てから、それを自分の流れに加えれば、自分の経営力や判断力、あるいは経済力までも超える力を発揮することができるわけです。
しかし、流れに乗るのはいいですが、あまり調子に乗りすぎると取り返しがつかないことになります(車の運転のように、流れが、つまり、スピードが、ブレーキの制御力を越えてしまえば、ブレーキを踏んでもすぐには止まれません)。
サーファーが、波を求めて世界の海に行くのも、最高の波の流れに乗ったサーフィンをしたいからです。
私たちも、流れをつかまえたいものですね。それは、スポーツだけでなく、経営でも、日常生活でも同じことです。結果的にうまくいかなくても、自分が計画していたように事が進めばとりあえず満足できるものです。
私の義父は、事業で勲章を2回受けた成功者ですが、生前、飲みに行くと、「40過ぎの時に、病気したのが一番悔やまれる」とよく言っていました(病気で流れが止まらなかったら、もっと事業を大きくできたのにということだったかもしれません)。
そのように、個人の理由で流れが止ることがありますが、最近は、天変地異で止まる恐れがあります。
私の田舎でも、今年全国ニュースになったほどの豪雨に襲われましたが、そこにある全国ブランドの酒造会社が破壊されてしまいました。何百年と続いている流れが完全に止まってしまったのです。
そこの経営者は、「なんとか元通りにしたい」とインタビューで答えていましたが、まず自分の流れを作るのにはものすごい努力がいるでしょう。ここが成否の分かれ目です。
私たちは、ある意味、流れが止った先輩ですが、復活が遅れているのは、。何もかもなくしていますから、再び流れを作るのに難渋しているからです。
しかし、言いわけはやめておきましょう。流れさえできれば、今まで1しかできなかったものが、2になり、3になるのです。
そうすれば、自信がまちがいないものとなります。流れを作るのは、単なる勢いだけではありません。流れの底には自信があるのです。
「よし、そこまで行こう。そこで少しあたりを見よう」。流れを自由に操ることができたら、復活といえます。あきらめずに一歩一歩進みましょう。