
妄想バスターサービス
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復活ノート
「妄想バスターサービス」
私たちは、親や兄弟、友だち、などに影響を受けて成長しますが、その土台となるのは自分との関係です。
友だちのようになりたいと努力してそうなればいいのですが、どこかで躓くと、自分はどうすればいいのだろうかと自分に問いかけます。
特に高齢者になると、選ぶ選択肢が少なくなりますから、あまり考えずに今までやってきたようにしてしまいがちです。だから、年とともに妄想が行動を決めてしまいがちです。
それを防ぐために、私は、「この世はすべて妄想である」と思うことにしていますが、そうはうまくいきません。
それはともかく、妄想が何でできているかと言えば、たぶん、今まで生きてきた中で、うれしかったこと、悔しかったこと、恥ずかしかったこと、つまり喜怒哀楽を妄想という引き出しに入れていて、昔の経験に似たことが今起きれば、これは絶対悔しいことだと判断してしまうのではないかと思います。
先日も悲惨な事件がありましたが、犯人は、毎日おとしより二人が楽しく話しながら家の前を通るのを聞くと、「この家の息子は『ぼっちよ』」と笑っているのではないかと思ったと言います。
犯人は、学校でそういうことがあったのか、あるいは、友だち同士が楽しくしているのをうらやましく思ったことがあったのか知りませんが、それが妄想になったような気がします。
孫には、「ぼっち、ぼっち」と言われているように感じることがあれば、「それは、人生をぼっち、ぼっち過ごそうと言ってくれていると思えばいい。
ぼっち、ぼっちと慌てずに生きていけば、ほんとにしたいことが見つかるよ」と言っています。
「なくて七癖」と言いますが、妄想なんてないと言う人でも、強弱の差こそあれ、誰でもあるものです。
自分が作った妄想に足を取られるのは、無関係の被害者が一番不幸ですが、本人も不幸なものです。
妄想がひどくなると、まわりが何を言っても受けつけなくなります。その根底には、本人の性格、家庭や学校の教育やストレスなどがあるようですから、
妄想で自分を台無しない訓練を早くしたほうがいいかもしれません。題して「妄想バスターサービス」です。
何かのトラブルに会った時どのように解決するかが大きなテーマですが、他に解決方法はないかを考えさせます。
さらに、条件を高めてトラブルを難しくします。自分の知能を使って、しかし、自分の頭の中にある妄想を抑えて、トラブルを解決していきます。
難しさに応じて、妄想バスターを3級、2級。1級などを設定します。
誰か、若い人を守る妄想バスターサービスをはじめませんか。