草刈りビジネス
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復活ノート
「草刈りビジネス」
先日の新聞で、先祖の墓を処分する「墓じまい」なる言葉があるのを知りました。
墓が遠方にあるが(そこには実家もあるのでしょう)、年を取って行きにくくなった。子供がいない。あるいは、みんな嫁いだので頼みにくい。あるいは、寺などとトラブルがあるなどの理由で、近所の寺で永代供養を頼むと、その墓の使命は終わるというわけです。
私の田舎の墓にもそういう理由から何十という墓石が1ヶ所に集められています(墓参りに行ったとき、墓石の文字を読むことがありますが、江戸後期、明治時代もありますが、昭和40年代ぐらいの新しいのもあります)。
そういうことを避けるためか、あるいは、独自の考えなのか、「樹林墓地」というのもあるそうです。木の下に、共同で納骨されるのです。
それは、どこも大人気で、抽選で決めるそうです(適当な木の下に埋めるのは法律的にできないようですし)。
その適齢期になれば、みんな子供のために、しかるべき方法を考えているのですね。
両親の病気や葬儀のときは(二人とも半年置かずに倒れたり死んだりしました)、私の人生最大のピンチのときで、会社の倒産、返済などで、経済的にすべてを失くしたときです。
それでも、長男ですから、入院や葬儀でなど、次々に起こる問題を乗り越えてきました。
そして、墓のことです。田舎のことですから、広い墓所はあるのですが、資金がないから、5,6年ほっとくことになりました(親戚や近所の無言の圧力は、近づかないことでクリアしました。いろいろ言われたようですが)。
私自身の場合は、墓は不要です(ただ、インド洋の真ん中あたりに散骨してもらうのが希望です。自分が書いている童話にインド洋が出てくるので、私もそこにいれば楽しいかなと説明しています(お金や時間が節約できるので、みんな大喜びでしょう)。
しかし、田舎に家がある人、私のように、その家が無人であれば、また別の問題があります(それも、毎年)。
それが、この季節の草刈りです。私がいる町から実家までは車で、1時間そこそこなので、遠くはないのですが、近所と少し会って、なかなか帰るふんぎりがつかないのです。
それで、田舎の役所にあるシルバーサービスを頼むことにしています。しかし、シルバーということで、なかなか「ビジネスライク」には進みません。まるっきり連絡がないので、電話をすると、「もうしといた」というようなことです。
「雪おろし」以上に、「草取り」は社会的な要素があります。伸び放題にしておくと(自分の敷地であっても)、集落で、「無責任」という烙印を押されるのです。
田舎から遠く離れていても、このプレッシャーに耐えられない人もいると聞きます。
今までなかった「草刈りロボット」を作りませんか。本体は小型でも、手がぐぐっと伸びて、どんどん刈っていく。どんな傾斜にも負けない。背後のホースから刈った草を袋に入れていく。
これがあれば、あなたは大きなビジネスを手に入れることができます。6,7,8月に3回は必要ですし、それに派生するサービスもいくらでもあります。
シルバー」だけでなく、若者の雇用にも貢献できるし、家だけでなく、近隣との関係も守るビジネスでもあります。