バータービジネス

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復活ノート

「バータービジネス」
地方都市にいても、小売店の廃業はすさまじいものがあります。
創業何十年といっていた飲食店、魚屋、八百屋、花屋、食料品店などが、あっけなくシャッターを閉めてしまいます。
大型スーパーが進出すると、売上げが落ちるだけでなく、孤立無援の気持ちが高まるのでしょう。
しかし、何年も悩んだ末の結論でしょうし、以前から他で働いていたといた経営者もいるでしょうから、関係のない者が心配することもないでしょう。
しかし、そこを利用していた人にとっては、生活のリズムに支障が出るだけでなく、心に大きな穴が開いたような空虚さを感じることでしょう。
近隣関係は生活の基盤だからです。私たちは、干渉されないことが気楽でいいと思っていますが、ほんとは自分のことを知っていてほしいというのが本音だと思います。
生まれた町で暮らしている場合は、特にそうです。
かくして、日本中大型スーパー、コンビニ、ファミレスだけということになりつつあります。
そういう店は、それぞれ便利な一面もありますが、一緒に住んでいるという気持ちは出てこないでしょう。
その結果、健康やダイエットのために右往左往するのに、自分で作らないかぎり、高カロリーで添加物が多い食べ物しかないということになります。
だから、地元の店には大きい使命があると思います。
地元の店が元気だと、人々に自信があふれ、文化が生きています。それがないから、若者が帰ってこず、過疎が進むのです。
以前、小売店の広告について提案しましたが、視点を変えて、経営そのものをサポートするビジネスを考えてみましょう。
地元の店が、それぞれ得意のものを出して、他の店のものと交換するバーターといわれるシステムです。
大型スーパーや全国チェーン店には、団結して立ちむかうのです。
会員は、現金を出さずに、米、野菜、魚、花、あるいは、あるいは、商品を出します。
そして、自分のほしいものと交換するのです。そのように経費を落としていきます。
さらに、相互アドバイス、紹介などのネットワークの強化、共通のイベントの企画などもできるでしょう。
近隣地域の店に声をかけるのも大事です。また「出入り自由」も安心が生まれます。
このビジネスは、出されたものを得点化して収入を得ます。
ここをしっかり作れば、地元で大きな信頼を作ることができるでしょう。