新しい笑い
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復活ノート
「新しい笑い」
「どう生きるか」ということは、誰でも悩むことですが、今までは、「社会が推薦する生き方」があったような気がします。
だから、あちこちに書いていますが、親がいなくても、あるいは,親がいても(自覚のない親!)、子供は育っていったということです。
しかし、最近は、社会や家庭がひよわになったので、社会規範や躾(しつけ)は忘れられているようです。
その結果、マナーだけでなく、生きるためのバックボーンが弱いために、ちょっとしたことで傷つき、絶望してしまうのです。
そこで、「鈍感力」などといった、小手先だけの生き方を指南する本に飛びついたりするのです。
年間3万人ともいわれる人が自ら命を落とすのも、心の中をおおう不安の雲を吹きはらう気力がなくなったからかもしれません。
少し晴れ間が見えれば、進むべき道がわかったのではないかと思います。
介護コンサルタントとして、老人施設をまわっていますが、多くの老人も、老いや孤独から来る不安につきまとわれています。
そこで、笑いのビジネスはどうですか。
芥川龍之介は、「漠然とした不安」といいましたが、年を取ったり、気弱になったりしているときに、理由もなく出てくるのが不安なのです。
理由がないのですから、まずそれを吹きとばすためには、笑いだと思います。
みんなで笑いの芝居を作ることも、不安を追いはらうことができますし、それを、老人に観てもらうのです。
「みなさん、私は、これからどうしたらいいのですか」と、観客に叫ぶ主人公がいてもおもしろいかもしれません。
みんな、笑いながら、生きるアドバイスをくれるでしょう。そこから、また話が展開するのです。
誰でも、問題を抱えています。まず、みんなといっしょに笑うことによって人生を楽しむのをビジネスにするのです。