
社会見学
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復活ノート
「社会見学」
地球を取り巻く気象もそうですが、社会も何回書いても足らないほど刻々と変化しています。
戦後高度成長の時代は、日本電産(現ニデック)の社長のように、「24時間働け」とはっぱをかけていれば、社員の収入が上がり、生活が楽になると思われていました(栄養ドリンクのコマーシャルも、「24時間働けますか」とか「24時間戦えますか」と進軍ラッパを吹いていました。
今は、24時間働いても給与は増えず、過労死が待っているだけです。
もちろん労働時間は法規制がありますし、今24時間とか48時間とか長時間働いているのは、テレビ局の制作スタッフぐらいのものでしょうが、普通の勤務でも給与が上がらないのは経済の不調や派遣労働などが原因でしょう。人口が増えないのは当然です。
それを是正するのが政治の責任ですが、今の政治家にはその懸命さが見えないですね。
国民や企業は苦境を乗り切るために工夫に明け暮れているのにです。
「足らぬ足らぬは工夫が足らぬ」という標語が戦時中にあったそうですが(今もロシアでは戦費が多すぎて国民に回らないそうです)。
最近の日本の企業でも、工夫がうまくいかず、美容室、ラーメン店、パチンコ屋、旅館、建設などの廃業が続いています。
それは大企業でも例外ではなく、イトーヨーカドーもダイエー以来の緊急事態です。採算が取れない店を閉店するだけでなく、働き者の息子であるセブンイレブンも、インバウンドに一番人気があるのをいいことに、上げ底商法をしてしまい、クレームの嵐です。
しかも、「そんなことはない」と社長が言い張ったら、全国から証拠写真が山のように届く始末です。
「貧すれば鈍する」と言いたいところですが、それはちがいます。昔、東北の加盟店が、規定で廃棄処分をしなければならないものを、味も変わっていないので、割引販売をすると、本部から営業社員が飛んできて、「勝手なことをするな。契約を切るぞ」と脅したようです。
客だけでなく、加盟店も自分たちの顧客という姿勢がないわけです。これがずっと続いて今日の状況になったと思います。今は早くカナダのコンビニが買収してくれないか待っているのでしょう。
先駆となるダイエーもそうでした。創業者の中内社長は、他のスーパーが店内に厨房を置くのを見て、「本場のアメリカのスーパーはそんなことをしない。スーパーは安く売るだけ」と言っていたそうですが、今やどこのスーパーにも厨房があり、「店内で作りました」と広告しています(ダイエーが始めたローソンには店内キッチンがあります)。
純利益が99%減のニッサンも、詳細は止めますが、工夫が足らないようです(売るべき魅力的な車がないそうです)。
私たちの企業がめでたく大企業になっても、進む先に地雷はあるわけです。
もっともそこに行くまでに地雷を踏んでしまったのが私たちの失敗ですがですが、復活のために、何をするか、どうするかを決めてから、大小問わす世間の企業の成功例、失敗例をよく研究してください。
もちろん、自分の失敗ももう一度見直しましょう。健闘を祈ります。