レジェンド
今日も、ムーズが降りてきた~きみと漫才を~
「レジェンド」
オリンピックが終わった。寒さは残った。ほんまにいつまで寒いのや(昔の子供のようにアカギレで泣いている)。
「寒いのなら、あの熱い感動をもう一度!」とどこのテレビも、当分おんなじ放送をするで(元取らんとあかんからな)。
まず、「隗より始めよ」で、現地に行ったアナウンサーなんかの顔を、特に目をアップして、ウルウルしているのを見せる(どうしておまえらとおんなじとこで泣かんとあかんのや)。
そうゆう体質やから、あの作曲家に騙されるのや(騙されても、騙されんでも視聴率さえ高かったらええのやろけど)。
妄想癖のあるぼくにゆわせれば、作曲家は、最初から「騙したろ」と思うてへんはずや。
「これはおかしい」と思えば相手にせんかったらいいのに(最初につきあいがあったプロデューサーのように)、虚構が得意のテレビが「いってまえ」となったから、抜き差しならんことになったんやろ。
感動なんか押し売りしてもらわんでも、みんな自分の心で感じる。
最近テレビに興味がなくなった元テレビ少年のぼくでも、浅田選手が満足した演技ができたときにうんうんとうなずくのや、アニメの「しょこたん」がリズムに乗るために首を左右に小刻みに動かすのがひどく気に入っている(もう一つあって、「笑点」で司会をしている歌丸が被りものを取って、丁寧に薄い髪の毛を直す仕草は、ぼくのお気に入りの三大仕草や。よう見とるやないかてか)。
「7回目のオリンピックで初めてメダルを取った葛西選手、誰に報告したいですか?」と聞かれて、「はい、お父さんお母さんです」と答えていたので、「41才でお父さんお母さんとゆうていたわ」とみんなに報告したけど、「それは見てへん」ゆうていたから、テレビ局も、「これはあかんやろ」となった可能性があるけど、どう思う?
とにかく、魔物が住んでいるとゆうオリンピックで、圧巻の演技、アカン演技があったはずやけど、ぼくは最後まで見いひん。いや、胸が苦しくなって見られへん(へタレやから、スタートする前のドキドキが、他人事でも耐えられへんのや)。
結果を知ってからニュースを見るけど、「金メダル第一号まちがいなし」ゆわれていた高梨選手はかわいそうやったな(オリンピックは「魔物」ゆうより、「間んもの」やから、次がんばり)。
とにかく、タイムで決着がつくスポーツやったら誰も文句ゆわへんけど、主観的なもんはクレームがつきやすい。
フィギャアなんかは、まだネットでぐずぐずゆうとる。ぼくも、キム・ヨナが金メダルやったと思うけど、韓国だけでなく、アメリカや中国でも判定はおかしいゆう声が多い。
ぼくは、今まで「キム・ヨナは根性が悪そうや」と思いこまされていた。テレビのもう一つの性格、「何にもないところに煙を立たせる」を使って、キム・ヨナが「団体戦などに出て、けがでもしたら損」」とゆう場面では、天体望遠鏡で銀河を見るように、顔を「どアップ」して、ずるそうな横目を映していたけど、試合後では、「採点に文句はない。浅田はよいライバルだった」とさわやかな顔をしているのを見ると、「この子、ええ子やんか」と一発でファンになったわ。
浅田のことも、何でもいちゃもんをつけてくる中国や韓国でも、涙が止まらないとネットで感動の嵐や。
せやけど、今後のことを少し濁してきている浅田はもう続けるわけにはいかんやろ。
トリプルアクセルをマスターした浅田には、左回りで飛びあったら、右回りで降りてくるとゆう、ぼくが開発した「ダブル逆回転ジャンプ」をしてほしかったが、あきらめざるをえない。これは、ジャンプしたとき、頂上で静止して回転を変えるとゆう朝難度のジャンプや。とても人間技じゃない。これぞ「レジェンド」や。
そうゆえば、ボルトの真似か、「レジェンドになりたい」ゆう日本選手が出てきた。
最初聞いたとき、違和感があったけど、「すごい記録を出したから、いつ死んでもええ」ゆうわけではなさそうや。
ボルトでも、まだ27,8や。「人の何倍も努力して大記録を出して、富も名声も思いっきり手に入れる」ゆう意味のようや。
そんな「レジェンド」なら大歓迎や。アホのくせに世の中ぐちゃぐちゃにした「神さん」がいっぱいいるからな。