ぼくの時代

   

今日も、ムーズが降りてきた~きみと漫才を~

「ぼくの時代」
ハイヒールモモコの唯一のギャグは、「暖かくでもなく、寒くでもないチュートハンパな日にようこそおいでくださいました」やけど、紅葉に雪が積もった光景は日本人の情緒をかきたてる。「月日は百代の過客にして、行かふ年も又旅人也」ちゅうやつやな。
ただ、としよりは、こうゆうときは気をつけんとあかん。血圧が急に上がったり、風呂で心臓が止まったりする(人間は暑さにも弱いことが今年ようわかった)。
ぼくは、季節の移ろいはおしっこの回数でわかる。
暑いときは大汗をかくので、おしっこにはあんまり行かへんけど、この頃は10分おきや(電車や車に乗るときはたいへんや。体が慣れてくると少し収まるが)。
体の順応が遅いからか、性格もそうで、応対にあいまいなとこがある(これは年中や)。
10年ほど前、グアムに家族で行こうと旅行代理店に行って、2,3日後に書類を見たら、サイパン行きになっていた(友だちは、「これはサイパン問題にせんとあかん」とからこうた)。
「ええがげんにせえよ」と抗議して変更したが、話に夢中で、「そうそう、それでな」ゆうて、ポリネシアやミクロネシアやと講釈を垂れたような気がするわ。
そんなんがいっぱいある。一つのことに夢中になると、肝心なことを忘れる。それがあいまいになるのやろ。
せやけど、「あいまい」=ファジーは現代的やで。コンピュータは0か1で物事を決定するけど、それは人間の思考ではないとなって、ある程度の幅を入れて判断する「ファジー思考」がフツーになってきた。
世間でも「あいまい」が増えてきたと思わへんか。
昼間にライトをつけている車があるやろ。消しわすれかわざとかどうかわからん(それで、昔のように注意しにくい。ぼくはパトカーによう注意された)。
それで、「消しわすれやないで。わざとや」てなポスターを貼っている車があるけど、なんか違和感がある(あれは安全のためより、運転手を緊張させるためらしいが、最近減ってきている)。
シャツをズボンの上に出しているもんが多いが、あれも、だらしないのかおしゃれなのかようわからん(年を取ると、腹が出ているのを隠せる利点があるけど)。
それから「見せパン」ゆうやつ。あいまいや。
パンツが見えたと喜んでいるのに、「見せパン」やゆわれても、もう手遅れで人生を台無しにするおっさんが多いんやで(「裸同士で絡みあっています」とゆう声で見ると、相撲を取っているところやった以上に社会的被害がある)。
あいまいなもんは、どっちやろとゆう吸引力があるから人を引きつけるのやろ。
ホステスを見てみ。客のモーションを押したり引いたりして、売りあげを伸ばすやろ。
スリラーもんも、あいまいにして恐怖を高めていく。
「あいまい」が魅力の人間もいる。
最近、ショーケンがサントリーのCMに出ている。
企業はタレントのイメージをものすごう気にする。あるタレントなんか、酔っぱらって、家と勘ちがいして、そのへんの公園で裸になったばっかりに仕事を休まんとあかんかった(着ていたものを律儀に畳んでいたゆうやないか)。
ショーケンは、覚せい剤はやるわ、脅迫でつかまるわで、清水健太郎、田代まさしの次ぐらいの欠陥人間やのに復活してきた。
あいまいやから、大物女優が「ほっておけないわ」と寄ってくる(プロレスをやりながら、団体の金を商売でスッカラカンしたアントニオ猪木もあいまいな男やけど、賠償美津子が両方に引っついたのは、ぼくの理論を証明せえへんか)。
もっとしっかりせんと自分に発破をかけてきたが、「あいまい」に磨きをかけたほうがええように思えてきた。いよいよぼくの時代や。

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