ウィルス

   

今日も、ムーズが降りてきた~きみと漫才を~

「ウィルス」
「母の日」が近づくと、どこの花屋でも、カーネーションが山盛りになる。近くのスーパーに入っている花屋もそうやった。
そこに、70ぐらいの老夫婦が通りかかった。すると、主人が、「カーネーションはいつ買うんですか?」「今でしょ!」と一人でちょけた。すると、嫁はんが大笑いした。
これで、花屋を通りすぎたら、大したもんやけど、そこで立ちどまって、人が来ると、それを何回も繰りかえした。嫁はんも、その都度、「うちの主人、おもしろいでしょ」とゆわんばかりにあたりを見回しながら大笑いしていた(まるで、パチモンのかばんや時計を売る香具師《やし》夫婦のようやった)。
笑いを取る秘訣の一つは、その場の状況を考えて、流行の言葉をどう使うかやけど、それを何回もゆうとなあ(ぼくも、人と会うときは、お笑い芸人のようにどう笑わすか考えるけど、状況がそうならんときは、それをあきらめる。そして、アドリブを考える。これが、町のお笑い芸人やてか)。
なんで、こんなことをゆうかとゆえば、アクセルとブレーキをまちがえて、コンビニに突っこんだり、「立駐」から落ちたりするとしよりがいるけど、どうしてああなるのと不思議でならんかったからや。
最近、あんなことになるのと、バシッと笑いを取るのとよう似ていることに気づいた。
この前、毎日、ある寺に配達に行っているんやけど、そこは、細い急坂の途中にあって、配達が終われば、そのまま10メートルぐらい登って、Uターンして降りていく段取りや。
ある日、「登って、Uターン」が頭の回路から消えて、「降りる」だけが残って、バックに入れて登ろうとした。
なんぼしても、バックする。おかしい!また、アクセルを踏んでしもうた。あかん!ブレーキをかけて考えた。まず登らんとあかんとわかった。ふぅー。もう少しアクセルを踏んだら、坂道を急スピードでバックするとこやった。しかも、反対側は崖や。
何でこうなったかわからんけど、アクセルとブレークを踏みまちがいをするやつはこうなったんとちがうか。
「魔が差す」とゆうけど、「魔」は「間(ま)」で、そこにスーとウィルスが入りこむのや。
そして、このウィルスは、「おもろいこと」や「えらい事故を引き起こす行動」や「人を怒らす言葉」などになる。
特に痴漢に変形すると、人生を棒に振る羽目になる。NHKアナウンサーが電車の中で痴漢して捕まったとき、「おみやげは 無事故でいいの お父さん」に似ている「おみやげは、痴漢しないことよ お父さん」(真似しただけやろ)とゆうタイトルでムーズしたけど、その後もどんどん出てくる。
今日は、全柔連の理事が女子選手に抱きついたとかで、赤っ恥をかいたが(もちろん、女子選手が一番の被害者やけど)、ウィルスのために、人生や退職金を失う警察官、医者、教師などが後を絶たない。
痴漢は、相手の心身を苦しめる犯罪やけど、そうしたいと思うているものは少ないはずや。
ビョーキのもんもいるやろけど、新聞やテレビを見て、あんなことをしたらたいへんなことになると思うていたはずや。ウィルスが「いっぺんやってみたろ」とゆうのに変形したとしか考えられへん。
ぼくが気をつけているのは、NHKのBS放送を観るとき、「この文字を消したかったら、0120******に電話をしてください」とか「何とかを押してください」とか出るのやけど、押すだけでも、請求が来るようやから、番組を楽しんでも、左隅を見ないようにしている(見たら、ウィルスが入りこんで、「押したらどうなるやろか」に変形するかもしれんからな。NHKでも気をつけんと)。
「フェイスブック」をやっている人に聞いたら、「あなたは、フェイスブックを使って変なことをしていますから、今後利用できません」とかゆうメールが来るそうやけど、そこで、あわてて電話すると、大金を取られるそうやで(ぼくも、パソコンにウィルスが入りこんだことがあって、その削除のサイトがあったので、それを開けようとしたが、ウィルスバスターが、「危険なサイトです」と警告したことがあった)。
間(ま)は小さくて、ウィルスはもっと小さいけど、油断すると命取りになる。
みんな、「間抜け」とゆわれんように気をつけるんやで。

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