落語あるいは流行り言葉

   

今日も、ムーズが降りてきた~きみと漫才を~

「落語あるいは流行り言葉」
ええ~、ようこそお運びを。わたしらの話に出てくる人間は、あんまり悩みというものをもっていませんでしてね、いや、他人が聞いたら大丈夫かという不幸をもっていても、不幸を不幸と感じていないと言ったほうがよろしいかと思います。
それのほうが、不幸のほうがここに来た甲斐がないと思ってどこかへ行ってしまうかもしれませんな。
しかし、たいていの人間は、ちょっとしたことでも、自分ほど不幸な人間はいないと思いがちです。
突然ですが、「アリとキリギリス」というイソップ童話がございます。キリギリスは、元々セミだったようですが、あちこちに行く間にキリギリスとかコオロギになったようです。
とにかく、夏の間せっせと働くアリと何にもしないでごろごろしているキリギリスが出てくるだけです。
そして、冬になって、キリギリスが、「アリさん、お腹が空いて死にそうだ。何かくれないか」と懇願するわけです。
童話というと教訓は何だと考えがちですが、今なら、夏の暑い盛りに働くなんて熱中症になるのは請け合いですから、キリギリスのほうが賢明だという教訓になると思うのですが、もちろん昔はそうではなかった。それも、一つではなかった。
しかも、教訓のために結末も変ったそうです。本来の結末は、アリが、「自業自得だ」と断るそうですが、それでは身も蓋もないので、アリが、可哀そうに思って食べものをやると、キリギリスは涙を流して礼を言ったとなった。日頃の努力が大事だという教訓にするためですね。
しかし、キリギリスは、次の夏には熱中症で倒れるかもしれません。何か体がぶよぶよですからね。
また、「人生を思いっきり楽しんだから悔いがない。死んだら食べてくれたらいいよ」と達観したキリギリスもいるらしいです。
アリのほうでも、唯々諾々に働くアリばっかりではないでしょうね。
「ママ、どうしてこんなに暑いのに食べものを集めなくちゃならないの?十分集まったじゃないか。ぼくも、キリギリスのようにお昼寝したり、みんなと遊んだりしたいよ」と駄々をこねる子供もいたでしょう。
「タロー、人生には十分ということはないのよ。もし大雨が降ったら、どうするの?食べものがないほどみじめなことはないのよ。人は人。今のままがいいの。ママが歌を歌ってあげるね」それでは、みなさんもどうぞ。♪アリのままで~♪
まあ、わたしらでも、自分のここを直そうと思っても、なかなか直らないものです。
覚醒剤で飛鳥容疑者が捕まりましたが、「今日か明日か」と言われていたのに止められないのは薬にどっぷりつかっていたからでしょうか(わたしは、チャゲアスの左の方が扶養家族と思っていましたが、そうでもなかったようです)。
STAP細胞の人も、画像をぱくったというので大方貼子とか阿保方とか言われていますが、以前も別の科学雑誌で同じようなことをしていたそうですが、またしてしまう。
まわりが見えなくなってしまうのも人生の落とし穴です。
しかし、自分から落とし穴にはまる若い人が増えているそうです。つまり自殺です。
ほとんどの原因が仕事上の悩みらしいですが、人生経験が少ないからだと批判しておれませんよ。1時間に1人の割合で自殺しているんですから。
そこへ、残業手当不払い問題や集団的自衛権が出てきた。払うものは払ってもらって、安心して結婚して子供を作ることができる社会がほんとの集団的自衛権だと思うんですけどね。
ああ、ありがとうございます(落語では拍手してもらうことは少ないですが)。
落語に出てくるノーテンキな人間が鉄砲担いで外国に行くようなことが起きては困ります。わたしらもがんばりましょうや。それが、「リア充」てなもんで。
知っている言葉を全部出したところで、一席お伺い申しあげます。
江戸の昔、八丁堀にある男が住んでいましてな・・・

 -