小林製薬
今日も、ムーズがやってきた~きみと漫才を~
小林製薬(2)
前回は、何か新しい物を作って、会社を、コツコツ大きくする経営者ではなく、頭を使って、会社を吸収・合併する経営者を取り上げた「プロブレムX」について書いたんやけど、テーマソングについても考えるで。
「プロジェクトX」は、「つばめよ~」やけど、こっちは、「トンビ」や。「地上の油揚げをさらったと非難されるけど、見つけたのは、わしや~」。「中島みゆき」は、歌ってくれへんやろから、「よこしまとるき」とゆう名前で、だれかにまかすわ。
経営者は、今までなかった物(サービスも)を作るか、今までの物を変えるかということをしながら、事業を続ける。
そこで、「IT事業」ゆわれるものを見ると、別に、コンピューターの技術を「売り」にしてへん。
それは、「サイト」に、ニュースや情報を出して、スポンサーを集める広告屋や。
「課金方式」ゆうて、誰かが、その広告を見る(クリックする)と、金が入る。また、ネットオークションで、商売が成り立つと、口銭を取る。
それは、昔からあった広告商売に、付加価値をつけて、しかも、全国や世界を、市場にしたから、ものすごい売り上げが出るようになった。
ただし、後発企業に追いかけられやすい事業やから、みんな、必死で、規模拡大してるんとちがうか。「あっ痛ぇ」事業にならんようにな。
どんな事業をするか、どんなふうにするかは、経営者が決めることや。
ぼくが、ずっと興味を持っているのは、小林製薬や。あの徹底した経営方針は、すごいと思う。
外国人にゆわすと、日本人が、社名や商品名に、「ロイヤル」とか「クラウン」とつけるのは変らしいな。なんで、大衆に、物を売るのに、そんなおおげさな名前いるねん。レンタカー会社の「バジェット」は、「安価」とゆう意味やろ。
小林製薬は、商品だけでなく、商品名に、他所の追随を許さへん。
「トイレその後に」、「サカムケア」、「鼻スースー」。ここまでやるところはないやろ。
ぼくも、思わず、「小林製薬さん、次は、もう少し強力な『トイレその途中に』を出してくれまへんか」ゆいたくなる。
トヨタが、新車に、「スイスイ」ゆう名前つけるようなもんか(ちょっとおおげさか)。
とにかく、業界再編でしか生き残られへんよなう時代に、独自の道を見つけて、それをするのは、経験を土台とした柔軟性がないとあかん。柔軟性だけやたら、ふらふらして、「受難」が待っているだけや。
それは、企業だけやなくて、人間にも通じるものがある。
ぎょうさん経験して、それにとらわれへんこと。それが、大人の生き方やろか。