実力(1)

   

今日も、ムーズが降りて来た~きみと漫才を~

「実力」(1)
次女が、ニュージーランドに留学してから、環境問題にえらい興味持つようになった。
帰国したと思うたら、世界遺産の岐阜県の白川村に行ってもうた。父親の環境はどうなっているねん。
若いうちはええけど、「環境」で食べていけるんかと、ある職業をめざすように説得しているところや。看護師どころか、新米の医者より給与がええ病院関係の職業や。
環境が好きやったら、世界中のいろんなとこへ行きたいやろ。関野吉晴や今井通子ゆう冒険家・登山家は医者や。病院勤めで金を貯めて、南極やエヴェレストをめざす。
そして帰ってきてから、次の探検のために働く。実力をつけんと、自分の好きなことがでけへんでと、父親として、企業コンサルタントして、そして、実力がなかったから、ええとこまで行った会社をもう一度立てなおしている最中の人間としてゆうている。
せやけど、僕自身、来年からシーラカンスの小説を書くために、ジャレド・ダイアモンドとゆう科学者の「文明崩壊」とゆう本を読んだけど、久々におもろい。
イースター島、マヤ文明、ノルウェーグリーンランドなどの文明がいかに崩壊したかを書いている。
崩壊には、5つの原因があるらしい。「環境被害」、「気候変動」、「近隣の敵対集団」、「友好的な取引相手」、そして、「環境問題への社会の対応」。
自然をむちゃくちゃにするのが根本的な原因や。特に、木の切りすぎ。それが土壌を流して、農業がでけんようになる。
「イースター島のモアイ像なんか、人間の手で作るのなんか絶対無理や。宇宙人の仕業や」ゆう科学者もいたらしいが、原住民が、岩からモアイ像を作って、10トンから90トンもあるモアイ像と、その重さの20倍はあるアフとゆう台座を運んだことは証明された。そのためには、大木を切って、「そり」やロープを作らんとあかんかったから、イースター島は、もともと亜熱帯雨林で覆われていたのに丸裸や。
なんで、そんなもん作るねんやろとゆうことやけど、先祖のシンボルで、敵を威嚇するためや(渋谷駅前のモアイ像は、ボケッとした顔をしているから、その横で、人を待っていると、どっちがモアイかわからへんとゆわれたけどな)。
現在は、オーストラリアと中国がやばいらしい。国土をむちゃくちゃした上、オーストラリアは、雨が降らへん。中国は、黄河や揚子江の水がどんどん減っている。
大気汚染も、中国とインドが、日本やアメリカのように、つまり、一家に2台、3台と持つようになれば、地球は破滅やとゆわれている(中国もインドも怒るやろけど)。
せやから、「社会の対応」がないと国は滅ぶ。しかも、現代は、タカアンドトシのように、「欧米か」どころか、「グローバル化」しているから、全世界の対応がいるゆう論理やな。自分とこは自然を守っていたって、外国から、材木を輸入していたら、結局、地球の文明が滅びるとゆうことらしい。
こんなことゆわれだしたのは、つい最近やろ。子供のころ、時々国鉄福知山線に乗って、大阪に行った。駅に着くと、煤塵のにおいがして、あたりの景色もよう見えんかった。さすが東洋のマンチェスターとゆわれている大都会やと、大きく息を吸ったもんや(おいしそうなにおいも混じっていたしな)
その後、公害とゆう言葉がゆわれだしたけど、環境とかリサイクルなんて言葉が使われだしたのはつい最近や。ムーズでもゆうたけど、都会のことは知らんけど、ゴミなんか、個人の家で勝手に処分するもんやった。たまったら川原か竹やぶに捨てた。
環境に対する意識は高まってきたけど、文明は、あと100年ほど持つかどうかわからんとゆう科学者がいる。

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