人生に必要なもの
今日も、ムーズがやってきた~あなたと漫才を~
「人生に必要なもの」
今回は、すごいタイトルやろ。なんか急に書きたくなってん。秋の雲を見て、秋の風に吹かれて、おセンチになったんやろか。気色悪いってか?
河内音頭をやっている河内家菊水丸は、「世の中、ジェニ(銭)と、コネだっせ~」と叫んでいるし、「がめつい奴」に出てくる、三益愛子演ずる「お鹿ばあさん」も、「あんさん、世の中、ゼニだっせ」ゆうて、壷の金を数えてるけど、もうちょっと上品な(?)人を見て見よか。チャップリンは、「人生には、夢と希望と、少しのお金があればいい」とゆうてる。彼は、極貧の子供時代を送り、苦労して、映画を作るようになった。有名になってからも、政治的なことで、アメリカへ亡命することになったりして、波乱万丈の人生を送ったけど、4、5回結婚したし、ロリコンの元祖でええのんちがうの。
ところで、前から問題にされていたけど、「少しのお金」って、どのくらいの額やろ?
2,3年前になくなった、ある有名な社長(ぼくは、「ニュービジネス協議会」ゆう会の会員やったけど、そのとき、会長やった)は、「今、日本で、一番自由に使える金を持っている人です」と紹介されていたけど、ものすごくうらやましかった。でも、あんまり金があると、「魔の手」があって、たいへんやったようや。教育財団をつくったり、三田にもある世界的プレーランドを買収したりと、がんばってはった。あの人は、学生時代、病気で休学したり、家業がつぶれたりと、たいへんやったから、そこらへんの成金とは、ちごうとったけど、内情は知りまへん。
また、昔、バブルのとき、地上げして儲けていた、あるややこしい人間は、匿名で、施設に寄付していたらしい。最後には、いろいろあって、ピストル持って、豊中の民家に入り、パンをくれという事件を起こした。金が、その人を押しつぶしたんやな。もっとも、あの頃は、動いたら、金がついてくる時代やったから、みんな血迷うとった。
結局、「少しのお金」は、主観的なものやな。ぼくみたいに、「少しのお金」もない人間は、がんばらんとあかんわけや。
そして、「むずかしいのはコネだっせ」。コネゆうたら、「知っている人がいたから、大きな会社に入れました」ゆうことやけど、コネはコネクション(結びつき)やから、本来の意味でゆうたら、人間関係全部や。「少しのお金」と「いい人間関係」に恵まれていたら、「鬼にステンレス棒」や。ステンレス棒の方が、軽いし、腐らへん。でも、そうは、うまくいかへん。結婚も、就職も、相手を、いろいろ思うわけや。「帯に短し、たすきにも短し」とゆうわけやけど、相手も、そう思うてるはずやから、お金と一緒で、人間関係も「取りよう」とちがうやろか。
チャップリンは、「夢と希望」ゆうてるけど、ぼくは、ええ年になっているけど、毎日、「自分はできる」と呪文を唱え、「では、どうするか」ということをいつも考えているねん。チャップリンには、「考えていたら、必ず実現する」ともゆうてるから、心強いけど、「ほんまに、そうやろか」と疑うから、うまくいかへんのやろか。みんなは、どう?