「ハンバーグ大学高熱教室」(2)
今日も、ムーズが降りてきた~きみと漫才を~
「ハンバーグ大学高熱教室」(2)
「東電が、福島原発がメルトダウンを起こしていたことを認めました。最悪の状況です。今後、浜岡原発がメルトダウンを起こすと、東京には誰も住めなくなります。浜岡を止めたのは懸命な決断だったと思います。
今までのような生活を諦めざるをえませんが、それは選択肢の一つではなく、それしかないのだと思うと、次のステップに行けるような気がします」
「うむ。他に?」
「科学技術とは何ですか。未知のものを明らかにし、不可能を可能にするものではないですか。
代替エネルギーが見つかるまでの間、原子力発電をしなければ、温暖化はさらにひどくなり、地球そのものが危うくなります。
物事をセンセーショナルに考えることは危険です。それがヒットラーを産んだのですよ。
結局平和を害するのは、こういう市民派なんです、みなさん!」
「何を!」
「やるのか!」
「まあ、まあ、まあ。待ったれや。きみら、ゆうていることとしていることが『つろく』してへんがな。
日本には、『チ〇ポの蹴りあい』という含蓄(がんちく)のある言い方があります。含羞(がんしゅう)はないですが(笑い)。
相手をやりこめることだけを考えていては、なかなか意見はまとまらないし、まとまっても実行がむずかしいものです。
また、『下手の考え似たり寄ったり』(『下手な』じゃないよ)とも、『帯に短し、襷(たすき)にはもっと短し」です。
『貧すれば金襴鈍す』とも言います。相手の主張を吟味する余裕があれば、自分の考えを改良することができます。
日本は、戦後大きなものだけを見て発展してきました。その結果、世界一の技術力や世界有数のGDP,、GNPを得てきました。
しかし、『大は小を兼ねる』ではなく、『小は大を決める』ということに気づくことです(今考えましたが)。
小さいものに、あまりに小さくいので見えないものに足元をすくわれていると、国の存亡の機(危機じゃないよ)が来るのです。ユッケにいた大腸菌だけでなく、あらゆる細菌しかり、放射線しかり、です。
また、便利なものの横には危険が、便器の横にはサンポールがあるのです」
「踏むと餡(あん)が出る饅頭のように、知恵と毒をたっぷり吐きだしてくれたフムト・アンデル教授、緊急に来日していただきましてありがとうございました。
もっとも、高熱の議論ではなく、聞いているほうが高熱になるよう授業でしたが。
ところで、教授は、どこで、ベーブ・スペクターを彷彿させるギャグとベタベタの関西弁を覚えましたか」
「はい、私は、中学生の頃からWヤングが好きでした。平川幸男と中田春生の昔のコンビです。
土曜日には学校が午前中で終るので、正午からの「吉本新喜劇」が楽しみでしたなあ。
ルーキー新一、白羽大介はとてもおもしろかったです。それで、日本語、いや関西弁を覚えました。特に『いや~ん、いや~ん』が気に入っていました。
それにしても、軍ちゃん(中田)は惜しいことをしました。平川さんの息子の秋岡さんはどうしていますか。とても歌がうまいです。時間があればコンサートを聴きたいと思っています。
また思いだしたら呼んでください。『去る者は日々に鬱陶しい』と言いますが。
それでは、チューチュー(バイバイ)」