ブレーキ
今日も、ムーズがやってきた
「ブレーキ」
心のことを考えていたら、例の「手鏡の学者」を思い出した。品川駅やったか、上りエスカレーターで、女子高校生のスカートを、手鏡で覗こうとした学者や。
学者は、それまでも、クラブで、ホステスのパンツを破ったりで、有名やったらしいけど、テレビでは、ものすごうスマートで、冷静沈着を、絵に書いたような人やった。
ゆくゆくは、日本経済を任せる人やとゆわれていたけど、こんなことになってもうた。
彼については、また書きますとのんびりかまえていたけど、近頃、国会議員、医者などのお仲間が、ドンドン出てくるので、ここで書くわ。ブレーキの(2)やな。
手鏡の先生は、禁固4ヶ月と手鏡一個の没収とゆう、妙な求刑をされとる。
医者は、診察にかこつけて、素っ裸の写真を取りまくった。なんぼでも見とるやろと思うけど、これがあかんねやな。
そうこうしとるうちに、女子スキージャンプの選手や。酒に酔うて、外人と、レストランで、何やしたとゆうことや。
収入が、男以上に取るようになると、女も、おんなじことをするんやな。
それを、「男女同件」ゆうてな。「件」は事件の「件」や。説明をせんとあかんのはゆいたくなかったけど、ブレーキがきかえへんかってん。
国会議員が、強制わいせつで捕まったとき、東京都知事の石原慎太郎が、酒ののみ方をしらんかったからやと笑ろてた。亀井派の若手やったらしいけど、「家名」を汚したな。
みんな、一瞬に、高収入と将来を失ってもうたけど、学者と医者は、酒のんでへんかった。
なんで、心のブレーキがかけられへんのやろ。
そこまで考えていたら、「手鏡を持ってください」という若い女性の声が聞こえてきた。
「ぼ、ぼくは、そんなシュミありません」と答えたら、「いい年して、何を言っているのですか。先生が、奥歯の説明をしてくださいますから」
でへ。ぼくは、今、歯医者におってん。
心には、ブレーキがないと思うてたほうがええなあ。あっても、サイドブレーキぐらいで、坂道は、転げてしまう。せやから、酒のんでへんでも、変なこと考えてたら、えらいことをしでかすのとちがうか。「板子一枚下は地獄」ゆうけど、みんな、「皮膚一枚下は本音」か。
普通は、それが出てこんようにしてるんやろ。せやから、いやらしい目つきのおっさんも、ほんまに悪いことをせんために、いろいろ我慢してるんやと思うて、許したってな。
この前、ぼくも、「試供品のビールを持ってきた人を殺して、もうすぐ捕まるんやないかとひやひやしてる」とゆう、わけのわからん夢を見た。その日は、一日、自己嫌悪で気分が悪かったけど、なにか鬱積したもんを、夢で出したと思うようにしたわ。
この話も、もう終われると思もてたら、有名なタクシー会社の後継者が、酒に酔うて、乗り過ごしたんは、おまえが悪いゆうて、駅員をどついた。やれやれ・・・