老人生活サービス

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復活ノート

「老人生活サービス」
連日のように老人が逆走や店への突っ込みなどの交通事故を起こしていることが社会問題になっていますが、先日福島県で97才の老人が交通事故を超したことはさらに大きな衝撃を与えています。
記事を読んでいますと(詳細は捜査中ですが)、前の車に気づくのが遅れて追突し、それに動転した結果アクセルとブレーキの踏みまちがいをし、さらに、そのまま猛スピードで歩道を進んだらしいです(その結果、歩道にいた主婦が犠牲になっています)。
社会に衝撃を与えたのは、どうして100才近い老人が運転していたのかということです。
もちろん全国を調べると100才を越している人が運転しているかもしれませんが、田舎の道を昼間農作業をするために使っていることが多いように思います。
本人についての記事を見ますと、一人暮らしで、毎日のように車でスーパーに買いものに行っていたようです。
ただ、自宅の駐車場に車をバックで入れるのに小一時間かかったそうで、近所の人が見かねて、右とか左とか教えていたそうです(自宅でもそうですから、スーパーの駐車場はどうしていたのか心配になります)。
親族は返納を勧めていたようですが、生活をどうするかを一緒に考えて行かないと本人は納得しません。老人は(若い人でもそういう人が多いでしょうが)、今までの生活を変えることを嫌うものです。
本人は福島では有名な歌人だそうですが、食べることや飲むことが好きだったのではないかと思います。「今日はこれが食べたい。これを飲みたい」となれば、自分で買いに行くしかないわけですから。
私も老人の末端にいます。しかも、運転しますが、緑内障で5級の身障手帳を持っています。視野がかなり欠けていますので、暗くなると運転はしません。
さらに、料理も酒も好きですから、よく一人でスーパーを覗きます。今のところ家内もいますから困ることはありませんが、いつどうなるかは神のみぞ知るところです。
私は今回の老人の年までは運転はしないでしょうが、どういう環境があれば、ストレスがたまる運転を早くやめるかを考えました。
もちろん、97才という年令に衝撃を受けたは国は、何とかしようとしていますが、それがまとまれば、警察や地方自治体なども動くはずです。ただし、個人の要望にすべて応えるなどはできません。一日2回程度大きなスーパーに行くぐらいのサービスしかないでしょう。
だから、私たちのサービスが社会に必要なのです。そこを忘れず、「個人の希望の時間にどこにでも行く」ということを目標にして、これをどう現実的なサービスにしていくかを考えましょう。