認知症ビジネス

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復活ノート

「認知症ビジネス」
最近、高速道路での逆送事故が増えています。私も、若いころやってしまったことがあります。
深夜、初めての町で道に迷ってしまい、住宅地を何度も行きつ戻りつしてようやく信号が見えたので、ほっとしてそこをすぐに右折したのですが、それが逆送でした。
突然片道3車線ぐらいの大きな道になったので、勘違いしてしまったようです。そのときでも、妙な感覚があったような気がします。左を見ると、そこにも大きな道があるので、「逆送だ」と判断して、すぐに横道に入りました。
深夜だったので、車が通っていなかったのが幸いでした(猛スピードで来る車があると事故を引きおこしたかもしれません)。
最近は、ビデオが設置されているので、その様子を見ることができます。逆送している車は、右端(追越し車線)を走っていいますが、自分は、正規の車線の左端(つまり、走行車線)を走っているように思って居るようです。
逆送しているときは、正規の車道を走っている車は、クラクションを鳴らしたり、パッシングライトで知らせているはずなのに、動揺しているように見えないのは、外界に意識が行っていないからでしょうか。
その原因は、やはり認知症の影響があるようです(しかしながら、認知症だからといって、免許を取りあげることができるかどうか悩ましい判断があるようです)。
最近、認知症の数値が発表されましたが、軽度も含めると、実に800万人もいると言われています。
私のような65才以上の者の4人に1人が該当するようです(85才以上なら、なんと50%近くが認知症になっている計算です)。
「長い間、お疲れ様。いやなことは忘れて、のんびり暮らしてください」ならいいのですが、その逆送や徘徊、そして、介護が原因の家族間の事件もあります。
同世代には、不幸な人がいるという雰囲気になっていますが、私にもそうなる恐れがあります。
ジョギング中に転倒して頭を強く打つこともその入り口です(母親も畑で転んで、そのまま病院から出られなくなりました)。
しかも、今の医学では、進行を抑えるだけで、完治することはできないというのです。
さらに、年間1万もの人が徘徊したまま行方不明になると言われています。わざと探さない家族がいるかもしれませんが、ほとんどが心配しているはずです。
なるべく介護保険などは当てにせず、認知症だけを対象にした施設やサービスはできないものでしょうか。社会を動かすビジネスになるかもしれません。