カーネーションをあなたに

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復活ノート

「カーネーションをあなたに」
私は団塊世代の後期高齢者ですので、戦後社会の中で育ってきました。基本的には経済成長が続いてきましたので、出来の悪いなりに人の後についていったら、何とかのんびりした余生までたどりついたのです。
そして、子供や孫も自分の人生を楽しんでほしいという気持ちは強いですが、かなり心配な面も多く出てきました。
脅しではあると思うのですが、「広島型の45倍の核爆弾を落としてやる」というアホがいることもそうですが、それより急激な気候変動です。これは誰も経験したこともなく、しかも、その影響はすでに誰の目にも明らかです。
その最たるものが温暖化で、社会生活が大きく変わろうとしています。
また、人口の減少も大きな不安材料です。足らない労働力はすべてロボットに任せられるのか(介護関係など)。それなら、外国人を呼べばすむのか(欧米などでは「移民問題」に苦慮しています)。これも、社会生活が大きく変わる要素です。
「この世にいないからどうでもいい」と思うのは簡単ですが、事業に失敗した復活コンサルタントとしては、この転換期は興奮します。「自分ならこれをする」などと考えるのが日課です。
自然と社会が変われば、人々の考えや生活も変わります。そうすると、あるビジネスが消え、別のビジネスが生まれます。
実際自分でも経験してきたのですが、それは単純なことではなく、社会にとってひじょうに重要なビジネスであれば、国が整備することもあります。
私がはじめた在宅保育サービスや在宅介護サービスは、保育や介護は社会が取り組まなければならないということになり(それは当然ですが)、私がコツコツしていた事業は、先細りになりました。
さて、団塊の世代はテレビっ子世代でもありますが、仕事が忙しくテレビはあまり見ませんでしたが、年金生活者となって時間はたっぷりあります。
それで、家内にすすめられて、NHKの「カーネーション」という朝ドラの再放送を見ています。
主人公の小原糸子はコシノ三姉妹の母親の小篠綾子をモデルとしていますが、戦前戦後の様子を見て、人々、特に女性はどんなおしゃれを求めているかを観察します。
どんな社会になっても、好きなことから目を離さないことが成功へつながるのです。
最近全国の自治体で、「新規ビジネスを応援します」などという事業をしていますが、「どんな商売がいいですか」などという相談は意味がありません。資金繰りのことはいいでしょうが、ビジネスそのものは知らないからです。
とにかく自分や他の人の生活を見つづけていけば何かが見えてくるはずです。それに、失敗から学んだことがあれば、なおよし。