別荘サービス

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復活ノート

「別荘サービス」
「いや、暑いなあ」
「ほんまに暑い。このままいったら11月はむちゃくちゃ暑うなるで」という漫才がありますが、11月になるまで体がもつかなと思うようになりました。
体の衰えの折れ線グラフと温暖化の折れ線グラフが徐々に広がっていくのが、私のように後期高齢者の置かれた状況です。気力で過ごそうと思っても、その差が限度を超すと取り返しがつかないことになってしまいます。
今年の夏も、全国のあちこちで老人(夫婦の場合もあります)が家で亡くなっていたというニュースを見聞きすることがあります。電気代の節約もあるでしょうが、暑さぐらいという考えもあるようです。
しかも、その考えには、昔は平気だったという思いと、暑さを感じにくくなるという老化が潜んでいるようです。
老人が耐えることができない温度や湿度が続く時代は今後も続くようですから、不慮の事故で死なないように各自が自覚する必要があります。
ただ、自分の老化状況、その日の体調、その日の気候などをチェックしながら生活するのは大変です。
しかし、倒れてから入院する、そして、障害が残ってから施設に入るという後手後手コースは誰も望まないでしょう(熱中症でそのまま死ぬというのは本人にとってもっと悔やしいはずです)。
そこで、こんなサービスを考えました。老人のホテルサービスです。気候だけでなく、自分の体調が気がかりで一人で(あるいは夫婦で)家で過ごすのは心配だというときに、そのホテルで1日でも数日でも過ごすことができるサービスです。
もちろん、全国のホテルはいつでも泊まることができますが、老人に特化していますので、温度管理だけでなく、どんな要望も24時間対応します。
暑い時はもちろん、寒い時、調子が悪い時、気分を変えたい時、ここを利用できます。もちろん昼寝だってOKです。
気分がよくなれば、体力も戻ります。そうすると、生きる気力も出てきます。
数回利用すれば、まるで自分の別荘のように思ってもらえるようにします。
ホテルも新規に建てるのではなく、今ある建物を借りてホテルにするのです。
温暖化などの気候変動が社会生活を急速に変えています。だから、新しいビジネスも、今までのように社会の動きだけを見るのではなく、今後気候変動で社会及び社会生活、そして、個人の生活がどう変わるかを見ておく必要があります。今までなかったビジネスを考えましょう。