上岡龍太郎
今日も、ムーズがやってきた~きみと漫才を~
「上岡龍太郎」
上岡龍太郎が、芸能界を引退した理由は、謎のままやな。大阪だけでなく、東京でも、頂点に上りつめたのに、みんな、おかしいゆうてるやろ。
笑福亭鶴瓶や若いタレントは、「師匠、うそでっしゃろ。また、人をびっくりさせようとおもてまんねんやろ」ゆうてる。
役者は、舞台で死ぬのが本望やとゆわれる。漫才師は、ダイマル、いとし、古くは、捨丸でも、引退ゆうことは考えてへんかった。
落語家なんか、なんぼ年取っても、ネタを忘れると、「勉強してきます」ゆうて引き下がったし、
志ん生は、酒飲んで、舞台に出てきて、寝てるだけでも、客は大笑いやったらしいから、引退なんか考えられへん。
そんなんゆうたら、六代目(松鶴)なんか、「死ぬこと」を笑わしたな。鶴瓶などの弟子が、「師匠の最後の言葉は、ばば(大便)したいやった」ゆうて、いいふらしていたから。
上岡は、「パペポ」ゆう番組で、「ある日、鏡に、醜い老人が映っていた。それは、ぼくやった。それで、引退することにした」と、
鶴瓶にゆうとったけど、「世の中に、燃えないゴミなんかない(1万度ぐらいの熱があれば)」ゆう「天の邪鬼」は、時々、心根(こころね)をゆうもんや。
ノックが、政治に行って、漫画トリオのパンチをやめたわけやけど、
その前から、仕事だけやない人生を考えてたんやろな(べたべたの芸人フックと合わんのは、そのためか)。
「ぼくは、ゴルフなんか一生せえへん。動いてへん球打ってどこがおもろいねん」(ノックの話では、大阪の大丸デパートの前の道でゆうたらしい)と公言したかとおもうと、
引退してから、プロになるゆうて、アメリカの学校に行ったり、「マラソンなんか、大人がするもんやない」ゆうたかとおもうと、マウイマラソンは、カミオカマラソンになってもうた。
ぼくも、ホノルルマラソンで、毎年一緒に走ってるし(ゆうても、上岡が中心の上岡本陣には入ってへんけど)、
ゴールドマラソンでは、タレントの「そのまんま東」とえらい競争しとったな。ぼくは、二人を追いかけるテレビクルーのずっとうしろで走った。
要するに、人がさっきしてることはいややし、したら、とことんやりたいし、
また、理屈をつけんと気にくわんしと、ぼくも、そのへんは、ようわかる。
この振幅は、趣味やスポーツだけやなく、生き方そのものにも及んでるから、未知のロマンがある古代史にのめりこんでるんやろか。
今後、復帰するのかどうかはしらんけど、久米宏と比べるとおもろいな。
久米は、多分くびになったんやろうけど、もう「としより」ですからとゆうてみたり、毎日ひまですからええ話おまへんかと「営業」したり、だいぶちがう。
二人とも、人生を、ものすごく悩んでるのはよう分かる。
二人の父親に対する評価もおもろいな。上岡の父親は、弱きを助けて、家族を助けへん弁護士やったらしいけど、久米は、父親とは話もせんかったゆうてる。
昔は、「芸は一流、ギャラは二流」ゆうとたけど、生き方も、一流目指してるんやろな。
だから、紳助も、いろいろ相談してるんやと思う。