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今日も、ムーズが降りてきた～きみと漫才を～

「イメージ」
インターネットの発明は、農業の発明ぐらい人間の生活を変えたと思う。世界中の人間がいっぺんに井戸端会議できるんやから。
そして、国は、国民一人一人をもれなく把握できるし、ぼくらも、どんな分野のことでもわからんことはすぐにわかる（辞典や本は昔からあったのにな）。
また、ネットで呼びかけたら革命でも起こせるから、世界にはネットを禁止したり、都合の悪いもんは見られんようにしている国もあるほどや。
せやけど、この世で表の顔だけのもんはないとゆうことはおぼえておかんとあかん。これを使って何か企むもんがいる（人の話を盗み聞きする国や、人の口座から盗む輩。ぼくも一度やられたが）、もちろん、裏の顔を作るのは人間や。
ネットのような文明の利器は単なる道具なんや。金づちは、釘を打って家を建てることもできるけど、人の頭を打つと死んでしまうようなもんや。
この前、ネットを見ていたら、剛力彩芽のことをぼろくそに書いているやつがいた。「歌もダンスも下手なくせに、すごいでしょというのがみえみえ。それに、ブスのくせに、自分はかわいいとかんちがいしている。それにしても、あの首！気持ち悪いわ」
確かにベッピンではなさそうやけど、かわいいやないか。以前、インタービューを聞いたけど、今も母親と風呂に入るようで、「お父さんもは一緒に入ったらと言うのですけど、恥ずかしがっては入らないのです」とゆうていたな（ぼくなら、「うん、入る」とゆうがな）。それにしても、大人３人が入れるなんて、広いお風呂だこと。
「ありのまま」のMay Jにも、何か発言が気に入らなかったと見えて、「ものまね芸人」とかゆうているやつもいる（さすがに歌は下手とはゆうていないが）。

やきもちから出ていると思うけど、ネットは基本的に一人で向かうものやから、えげつないこともすぐに出せるし、それに共鳴するもんも出てくる。それが、最初の投稿者にはねかえって、「世間もそう思うている」となって、剛力彩芽やMayJはろくでもないタレントとなるのかもしれんが、広い世間では、二人とも人気があって、CMやレギュラー番組の司会をしている（ただ、剛力のヤクルトのCMはちょっとクサいけど）。
タレントは、いつも自分のイメージを気にせんとあかんからかわいそうやけど、ぼくらでも、相手のイメージを元にして人間関係を結んでいるのではないやろか。
ぼくらはネットに晒されることはないから、世間的に一つのイメージをはないから、人によって好かれることもあるし、嫌われることもある。
ただ、ぼくもそうやけど、あまり自分のことをゆわないと、イメージが独り歩きするやろけど、そうとんでもないイメージは少ないやろ。
黒のイメージを、白のイメージにさせることができたら、ええ詐欺師になれる（昔，いつも会うときはパイロットの格好をしていた結婚詐欺師がいたとワイドショーで聞いたけど、それくらいイメージを作る努力をせんと相手を騙せんわけや）。
ぼくらも、笑顔のセールスマンを相手にするときは、そのイメージを払いのけて、「ほんまもん」に迫ろうとするけど、恋愛なんかでは、孫悟空が「きんとん雲」を呼びだすように、甘いイメージを呼びだす。その結果、「ほんまもん」とイメージの差が大きすぎると不幸な結末になるわけや。
ネットでも（別に芸能人のゴシップだけやなくて、世界で起きていることについても）、ときどきは、その上にかぶさっているイメージの雲をのけたほうがええやろ（店や商品の評価でも、かなりサクラや逆サクラが混じっているそうやから、うっかりするとえらい買いもんをすることになる）。
生身の人間でも、嫌なやつやと思うていても、ほんまはちがうかもしれん。飛蚊症のように、自分の目に浮かぶ雲みたいなイメージには注意や。昔からゆうやろ、目は人間の眼（まなこ）なり。

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