今年のお言葉(2)
今日も、ムーズが降りてきた~きみと漫才を~
「今年のお言葉(2)」
最近どうしているのか知らんけど、田中真紀子は、「自分と家族、そして使用人だけが人間で、他の者は人間と思うてへん」と悪口ゆわれるけど、程度の差はあっても、そうゆうもんが多くなったのかな。
この前、「おれおれ詐欺」で1億2000万円やられたとしよりがいたけど、なんぼ気をつけるようにゆうても、被害はどんどん増えるようや。
手口が巧妙になって、「捜査二課です」とか「市役所です」とはじまるらしい(そして、ATMや郵便なんか使わずに、直接取りに行く)。
日本人は、「お上」には弱いとわかっていても、そして、他人事であっても、「おい、としより、おまえらあほか」とゆいたくなる。
「日がな一日見ているテレビで、詐欺には気ぃをつけるようにゆうとるやないか。
自分には関係ないと思うていたってか。まさか、自分は死なへんと思うているんやないやろな。
息子や娘は信用でけんでも、国や警察は信用するもんてか。甘いな。貧すれば鈍する。その最たるもんが国や。今も、東条英機恨みますと怒っているとしよりはなんぼでもおるわ」
世間が何ゆうても、来年も被害額は増えるやろな。相続人はえらい損害やけど、被害におうたとしよりも路頭に迷うようなことはないはずや。いやなことは忘れて、いい夢見ろよ。ものすごい手口で金をせびられても、ぼくのように金のないもんは被害にあうことはないけど、人生は金だけやない(と思う)。
そこで、人生のラストスパートを応援してくれる言葉を探した。
「ガラ軽」や。これを「今年のお言葉」にする。
「ガラケー」やないで。「ガラケー」は、「ガラパゴス」から来ていて、独自に進化した、つまり、世界から取りのこされ代物とゆうのが、アメリカが作りあげたイメージや。
グローバル化の時代とゆうけど、経済もすぐぐちゃぐちゃになるし、こうゆうイメージもすぐにできてしまう(国も個人も、世界に取りこされたら、えらいことになると思うてしまう時代や)。
せやけど、スマホも頭打ちで、「ガラケー」の新作がどんどん出てきたで。ぼくは、スマホは絶対もたないと公言しているけど、電車の中では、カバンに隠してメールを見てしまう。そんな「へたれ」でも、毎月1700円ですんでいるのはうれしいかぎりや)。
それはええとして、「ガラ軽」や。「ガラパゴス軽自動車」や。独自に進化して、リッター30キロ以上出るし、中は広いし、衝突を回避してくれるし、税金も安い。
元気がええから、CMもおもろいけど、それで、アメリカがいちゃもんつけてきているし、国も自動車税を上げてきた。
誰がつけたら知らんけど、うまいネーミングや。「ガラ軽」は、「ガラケー」の轍(てつ)を踏まず、遠慮なく進化してもらいたい(ただし、「軽」は中古でも割高やから、今は手が出えへんけど、そうのうちにな)。
とにかく、ぼくは、「ガラ軽」とゆう言葉に、世間(世界)を気にせず、自分を発揮する姿勢を学んだのや。
以前にもゆうたけど、出版社からゆわれたのやろけど、小説家や経営者、坊主などが書く人生論の本がどんどん出る。
新聞広告の中から、「自分の才能が日の目を見る努力をする」(下重暁子)、「いやな人間でも包みこむようにする(下重暁子)、「心配事のほとんどは妄想だと思う」(どこかの坊主)。
この三つを、自分の言葉にすることに決めた。みんな借りものやけど、毎日着ていたらだんだん自分の体に合う中古の服みたいになるはずや。
とゆうのは、人間は正直で心にあるもんは隠せんもんや。ぼくは天邪鬼と自他共に認めていたけど、最近、会社で、としより向けの料理を作っているけど、その試食の感想で、最近、「やわらかくて、うまい」などとゆうらしい(二つも部分入れ歯を入れるようになってしもうたからな。子供のとき、ずるずるの熟し柿を食べていたおばあちゃんの気持ちがわかる年になったんや)。
それに、少しは煩悩があるから(これも渡哲也の言葉や)、7億円当たる宝くじを30枚買うた。これを夏まで開けずに、「ひょっとして」と期待しながら暮らす。
よし、来年半年の準備はできた。みんな、よいお年を。