地獄行き防止委員会」に寄せられた相談（１）

今日も、ムーズが降りてきた～きみと漫才を～

「地獄行き防止委員会」に寄せられた相談（１）
（相談）
小生７３歳の男性であります。妻と２人住まいです。子供は３人いますが、それぞれ独立しておりますので、のんびり暮らしております。
そのせいか、この年になっても５０代、６０代のときと体力は変わらないように思えるのは仕合せなことだと感謝しております。
贅沢と言えば贅沢なのですが、これが少し悩みの種になることがあります。
ｺﾝｶｲ、「地獄行き防止委員会」で晩節を汚さないための人生相談をされていると聞き、早速相談する次第です。
先般、あるスーパーで買物をしたときの体験であります。
最近の女性は、スカートの下に黒い股引（ももひき）状のものを穿いていますが、それを穿いた４０代の女性がかがんだときスカートが上がり、その尻の部分が丸見えになったのを目撃したのでございます。ただそれだけのことであります。
そのとき、小生は高校生のように鼓動が激しくなったのですが、その後、その光景を思いだすために、あれは正しい反応だったのかという疑念が起こるようになりました。
つまり、本人は（それを着用している女性全員は）、見られたくないものを見られたという恥ずかしさを感じるのか、あるいは、例の女性タレントのように、「別に」と思うだけなのか知りたくなったのでございます。
そんなことを人に（小生の友人やそれを穿いている女性に）尋ねることができず、ましてや妻に聞くこともできず一人悩んでいます（妻に聞けば軽蔑されるのに決まっています）。
一笑に付されるかもわかりませんが、小生にとって、今後の静穏な人生のためにはどうしても解決しなければならない問題です。どうかご教示ください。神奈川県　　石部金吉　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

（回答）
石部さんは、名前の通りきっちりした性格のようで、しかも久米の仙人の時代から性衝動を厳守されているようにお見受けします。
しかし、時代は変わってきていることもお気づきです。今や女性は、肛門まで４，５センチのスカートを穿いて闊歩する時代になっているからです。
社会と自分との乖離に悩むのは誰しも経験するところです。
端的に言えば、一男性として正しく興奮したのか、あるいは「興奮損」ではなかったかということなのでしょう（その女性が４０代であることはこの際問題としません）。
私が学生のころは、ツィッギーの影響でミニスカートが大流行した時代でした（世間の母親は、喪服のスカートを短くしていました）。
当時、若い女性同士が、「パンティストッキングを買いにいこうか」などと話しているのを聞くと赤面したのを覚えています。
口紅やチョコレートパフェなどと同じように、昼日中に、しかも公衆の面前で、「パンティ」という言葉が若い女性の口から出てくるのに密かに興奮したのです（今は、「パンスト」が普通名詞になっていますが）。
また、焼肉屋でアルバイトをしたことがありますが、あるとき、夫婦らしき中年の男女が、口論して男が女を追いつめ殴りつけたことがあります。
そのときも、激しい性的興奮を覚えました。若いころでしたが、忙しい仕事の合間にそんなことを感じるはずはないのに、自分でも不思議でした。
手をつないでいる子供が急に手をほどき、往来の激しい道に飛びだしたような思いでした。
しかし、その後の人生でも、SとかMといった極端な性癖を感じたことはありません（ましてや妻子に暴力を振るったこともありません）。
石部さんは、自分の興奮に少しも恥ずべき必要はないのです。当該の女性がどう思っていようともです。
今後、女性が裸で歩くようになっても、興奮してもしなくても自然にまかせればいのです（ただし、ヌーディストクラブでは、男が興奮の兆候を見せるとつまみだされると聞いたことがあります。女はどうなんでしょうね）。
昔、フロイトの心理学が旅行して、リビドーという言葉が一人歩きしました。
それは「性衝動」と訳されていますが、リビドーが、芸術や科学などの才能に結実するとのことです。まあ、スケベーなほど才能があるのでしょう（才能がある者すべてスケベーかどうかは不明ですが）。
石部さんも、自分のリビドーを生かして、「極楽な人生」を送ってください。
ただし、興奮した後は、奥様にお願いするなりして、無理のない処理を心がけてください。

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