代わり

   

今日も、ムーズが降りてきた~きみと漫才を~

「代わり」
「あなたといっしょに未来を」とキャッチフレーズをゆうたあと、ジャンジャカ、ジャンジャカとテーマソングが流れて、「なんとか法律事務所です」と売りこむCMが最近目立やろ。
もちろん、「グレーゾーンという言葉をお聞きなったことがありませんか」、「Aさんは、300万を取りもどしました」と肝心なことは忘れない(スポットだけでなく、ニュースなどの番組のスポンサーをしている弁護士事務所もある)。
また、「病院に不信感をお持ちじゃありませんか」とつけくわえることもある(「病院や老人施設はどこも赤字なのに、訴訟を焚きつけやがって」と思うているもんもいるやろ。確かにどこも訴訟だらけや)。
とにかく白いスーツでサングラスのサラ金屋の元気がなくなったら、紺のスーツで大きいカバンの弁護士が忙しくなった。
ヤクザに取立てを頼むと半分いかれるけど(その後も、なんやかやゆうてくる)、弁護士なら、取り分は20%らしいで(分割払いもできるらしい)。
ところでテレビのコマーシャルは中小企業の夢や(たとえサンテレビで動かんやつを出しても)。
「CM放映中」とチラシに書いている会社があったが、よっぽどうれしかったんやな。
最近は、パチンコメーカーのCMも多い。パチンコは完全なギャンブルやから、景気がよかった時代は自粛していたのに、テレビ局も赤字で、なんでもOKらしい。
みのもんた、福留功男、古舘伊知郎などの高額のギャラを取っているキャスターもたいへんそうや。テレビ局は、人気がある社員のアナウンサーに任せて経費節減に走る(せやけど、キャスターほど悪口ゆわれるもんはいない。やれ、隣にいる女子アナに、すぐに「妾になれ」とゆうとか、性格が最悪やとか、まったく内容がない話をするとか。
他人のことを批判してると、「お前は何様や」と跳ねかえってくるんやな。
テレビ局にとってはスポンサーがつくかどうかだけやけど)。
病院の医者もたいへんそうやけど、町医者も、近くでどんどん開院するから、競争、競争や(歯医者も、学校で教えてもうてへんインプラントで儲けようとしているけど、事故が多いらしいな)。
「漢検」が不正経理をしたとかゆわれたけど、要するに役人が天下りを断られた腹いせらしい。
不況になって、みんななりふりかまわずで、相手が弱るとそこへどんどん入っていく。
自民党の議員は、麻生太郎ではなく、石原伸晃とか野田聖子と写っているポスターを貼っている(確かに、応援に来てもらっても、選挙カーの上で、「あのさ、きみの名前なんだっけ」とゆわれたくないのやろ。小沢一郎が写っているポスターもあちこちで破られているようや)。
世間とは、月亭可朝の名曲(!)「出てきた男」のように、相手をやっつけて、また自分が同じようなことをするところや。
その歌詞の要旨は、「若い女性を襲おうとしたチカンをつかまえた男が、またチカンを始めた。
またまた出てきた男が、そのチカンをやっつけてくれたが、よくよく考えると、それは、最初の男や思まへんか~」ゆうやつや。
今年は、春の風物詩「いかなご」が不漁のようで、テレビでインタビューされていた漁師は、「来年もあかんかったら、漁師は続けられへん」ゆうていた。
町工場もあかん(ぼくの家がある大阪南部の市は、シャープが来るゆうて期待していたけど、こんなことになってしょんぼりしている。町内にあった大きな町工場の大将夫婦がどこへいったかわからなくなっている)。
にっちもさっちもゆかなくなっているんか。「どんどん儲けてええ暮らししたろ」とゆう考えがもてなくなってきたのか。
それなら、世間の商売人が、相手が弱ったら、自分がどんどん出るように、「代わりの考え」を出しいや。ほんまの「ええ暮らし」てなんやろと考えることも忘れずにな。
幸い、自分の心は、自分のゆうことしかきかへん。
前回は若者を励ましたけど、今回はおっさんに声をかけたつもりや。伝わったやろか。

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